原題:
42.”WE’RE SO SORRY, UNCLE ALBERT”

放映日:
1988/01/25

ダイジェスト
ALF believes that he scared Willie’s uncle to death.

あらすじ
その日ウィリーは箱を抱えて帰ってきました。「ねぇ、その箱なぁに?」中身が気になるアルフはウィリーに尋ねます。箱の中身はテントでした。ウィリーは箱を開けながら答えます。「君は裏庭のテントの中で過ごすんだよ、2,3日ね」。ウィリーのおじさん、アルバートが明日からタナー家に泊まりに来ることになったのです。その間アルフを裏庭のテントに押し込んでおこうという算段です。アルフは拒否しますが聞き入れられるはずもありません。

実はアルバートおじさんは、泊まりに来ては何かにつけて文句を言うので家族みんなに嫌われていました。それでも親戚なので無下に断ることもできません。しかし、今回はみんなにおみやげを用意したり、豪華な食事をごちそうしたりとまるで人が変わったようでした。あまりに不思議に思ったウィリーはアルバートに理由を聞いてみました。アルバートは、心臓発作で入院したときに親戚が誰もお見舞いに来てくれなかったことで、自分が如何に嫌われているかを知ったのです。そして生き方を変えるために、みんなが喜ぶことをしようと親戚を訪ねているのでした。その話にウィリー達は感動します。

次の日、アルバートがタナー一家のために料理を作っていると裏庭からテレビの音が聞こえてきました。ウィリー達に止められていたにも関わらず、アルフが退屈しのぎにテレビをテントの中に持ち込んでいたのです。不思議に思ったアルバートは庭へ出て、テントを明けてしまいました。アルバートは中に居るアルフを見たショックで卒倒します。そして亡くなってしまいました。

アルフからの知らせを聞いてウィリーが大急ぎで家に帰ってくると、アルフがパーティの準備をしていました。寿命が決まっているメルマック星人にとって、死者を送るのはお祝いなのです。アルフの態度に激昂するウィリー。アルフも地球とメルマックの風習の違いを悟り、逆にアルバートおじさんの寿命を縮めてしまったことに責任を感じて落ち込んでしまいました。段ボール箱に閉じこもっていたアルフでしたが、リンに慰められ、ウィリーと話をするうちに立ち直るのでした。

雑感
途中までずっとアルバートおじさんが死んだのはアルフの早とちりで、その後アルバートが蘇って大騒ぎ、というパターンだと思っていました。しかし、全くの正反対で「死」に対する捉え方の違いを扱ったシリアスなお話でした。
地球では死者を悼み、喪に服すことが弔いとされています。一方、650歳で必ず死んでしまうメルマック星では、死は全ての悩み、苦しみからの解放であり、おめでたいことなのです。残された人たちはお祝いをします。地球でも最終的にはメルマック星人のような思考で身近な人の死を乗り越えるんだと思います。劇中でもウィリーがそのような発言をしていました。
アルフがカタツムリをみて気絶したり、落ち込んで段ボール箱の中に閉じこもったアルフが紙袋を二重に被っていたりと、笑えるポイントも多々ありで、一話のお話としては楽しめるものだっと思います。

今回の名言
「そのとき気付いた、わしゃ何とつまらん人間だったと」[アルバート](今までの自分の行いを悔いて)
「ねぇどうすんの?悲しむの?喜ぶの?どっち?」[ブライアン](おじさんの死についてウィリーとアルフの話を聞いて)