原題:
54.”STAIRWAY TO HEAVEN”

放映日:
1988/10/10

ダイジェスト
In a fantasy sequence, ALF’s guardian angel shows him what the Tanners’ lives would be like without him.

あらすじ
今日はタナー家のゲートボール大会の日。アルフは審判ですが、メルマック流のゲートボールを説明しているうちに、スティックでウィリーの脛を強打して怪我をさせてしまいます。みんなから散々責められるアルフ。自分が宇宙から来なければタナー家のみんなは幸せになれるんだ、と自棄になって放り投げたスティックがアルフの頭に当たって気絶してしまいます。
目が覚めて部屋に戻るとみんなは食事中。でもアルフの事に気が付かないようです。そこにアルフ担当の守護天使ボブが現れます。さっきアルフが自分さえ来なければタナー家のみんなが幸せになれると願ったからタナー家とアルフがお互いに出会わなかったことになったのです。
アルフが居ないおかげで余計なお金を使わなくて済むのでタナー家は裕福になりました。オクモニックさんの家を買ってウォータースライダーの置ける裏庭にし、オクモニック夫妻は住み込みの召使。リンはスポーツカーを買ってもらったりファゴットを習ったり。ブライアンはアルフが居るから呼べなかった友達を家に呼んだり、ゴルフを練習したりと幸せの絶頂です。
アルフはアルフで、宇宙船のラジエター液が全米一の香水になって、化粧品会社のワンマン社長になっていました。億万長者になったアルフが政府の負債を肩代わりしたので宇宙人調査団から追われることもなくなりました。
この新しい人生に満足したアルフは人生をやり直す契約書にサインしようとします。しかし、そのとき、人生をやり直すと以前の記憶は無くなる、つまりタナー家のことも全部忘れてしまうと聞いてサインをするのを渋ります。記憶を無くす前にもう一度みんなに会いたいと願ったアルフがタナー家に行くと、幸せなはずのみんなの様子が何かおかしい。ウィリーは無性に何かが壊れる音を聞きたくなり、ケイトはゲップの音が聞きたくてラケルにゲップするように頼んだりします。それを見たアルフは、今のタナー家はお金はあっても全然幸せじゃない、やっぱりタナー家に自分が必要なんだと思い直します。契約を無効にしたいアルフと契約させたいボブが言い争ってるうちに、アルフが目を覚ました。
そうこれは全部アルフの夢だったのです。周りには気絶してたアルフを心配しているみんなが居ます。やっぱりタナー家にとってアルフはもう既にかけがえの無い家族なのです。「死んだと思った?」とウィリーをからかいながらもアルフもタナー家のみんなが自分にとって大事な存在だと実感するのでした。

雑感
夢オチですがアルフとタナー家の絆の深さを描いたお話。
ボブは天使といいながら、外見はトレンチコートにだらしなくネクタイを締めた白髪のおじさんです。アルフはタナー家がアルフをからかうために呼んだ役者だと思ってました。
夢の世界で、宇宙船のラジエター液は「シャムウェイの5番」という大人気香水になってましたが、実際にはただのラジエター液です。夢から覚めたアルフは化粧品会社に売り込もうとしますが敢え無く失敗。犠牲者はケイト。
アルフとウィリー、守護天使ボブの掛け合いはどれをとっても面白い。前話でも書きましたが、この辺りのお話が私は好きです。

今回の名言
「でも俺、専業宇宙人よ?家に居なきゃ」[アルフ](新しい人生では働くことになると聞かされて)
「俺も金と引き換えに思い出を失いたくはない。一度築いた絆というものは金よりも尊いんだ。」[アルフ](人生やり直しの契約書にサイン迫るボブに対して)