SHINO がゼフィーくん3号を買うということで、私もおこぼれにあずかれることになった。

当初はパソコンを買うよりもデジタルカメラや PDA 用の大容量 SD メモリ等細々としたものを買った方が、トータルで安上がりだしより実用的だと思っていた。しかし、ゼフィーくん3号の購入の為の機種選定をしているうちに私もパソコンが欲しくなってしまった(爆)。

今使っている InterLink XP-3210 に大きな不満はない。唯一と言える不満は画面解像度が 1024×600 である点だ。縦が 768 でないと不都合になることが結構ある。何せ STUDIO twoG のトップもちゃんと表示されない。だから次にパソコンを買うときは最低 XGA が表示できる機種にしようと思っていた。また、今までサイズ重視でパソコンを選んでいたので当然光学ドライブはついていなかった。これはこれで携帯には便利なのだが、セットアップやソフトのインストール、CD-R を使ったバックアップ等不便に感じることも多かった。最近は以前のように毎日パソコンを持ち歩くこともなくなったので、多少重くなっても光学ドライブ内蔵の機種が欲しかった。

以上の要件を踏まえると Let’s note W2 が一番良い選択であると思えた。12.1型で XGA の液晶に DVD-ROM&CD-R/RW ドライブを備えながら、重量は約 1290g に抑えられている。標準バッテリの駆動時間も長く、ファンレス構造で音も静か。春モデルでは IEEE802.11g の無線 LAN にも対応し、個人的に死角はない。もし、パソコンを買い換えるならこれしかないと思っていた。

しかし、ゼフィーくん3号を ThinkPad R50 に決めたことで私も ThinkPad に惹かれ始めた。ThinkPad のノートパソコンとしての質の高さは今更言うまでも無いだろう。キーボードの打ちやすさには定評があるし、トラックポイントも慣れれば使いやすい。私も直近の二機種はトラックポイント搭載機種なのでこの点はなかなか大きい。会社でデモ用に使っている ThinkPad X31 もキビキビした動作で好印象だ。現行の ThinkPad で一番軽量なのは X40 になる。しかしこれが高い。光学ドライブを搭載しないのに搭載機種とあまり差がない。構成によってはむしろ高くなる。重量も軽量と言いながら Let’s note W2 とそんなに変わらない。残念ながらこの機種は対象から外れた。

ここで機種選択のポイントを整理してみよう。

・CPU は Pentium M:セカンドキャッシュ 1MB は強力
・無線 LAN は IEEE802.11g 対応:せっかくなので高速対応にしましょう
・光学ドライブ内蔵:最低でも DVD-ROM は欲しいところ
・解像度は XGA 以上:縦が 768 以上あればこの際 4:3 にはこだわらない
・寝そべって使える大きさ:これが一番重要かも

一番最後の条件は問題あるかもしれないが大体こんな感じだ。今までの経緯を一旦白紙にしてこの条件に合う機種を探してみた。

・SONY VAIO TR3
小型2スピンドルノートということで最初に思いついたのは VAIO TR だ。私はソニーファンだしパソコンとしての VAIO は悪評も聞くが憧れのような感情もある。3210 購入の時は直前まで VAIO SRX を買うつもりだったが品切れで涙を飲んだ経緯もある。とりあえず ソニースタイルに行ってみると、たまたま TR3 のセールが行われている最中だった。BTO で DVD-RW を選択すると値引きになるのだ。しかし十日間限定。TR3 は IEEE802.11a/b/g のトリプルワイアレス対応だし、Bluetooth も搭載されている。カメラは別に要らないが筐体サイズはぎりぎり OK というところだろうか。ソニー製なのでやむを得ないがメモリースロットがメモリスティックにしか対応しないのが痛いところ。セールも期間限定なので SD に対応していたら即決していたかもしれない。この時点で第一候補となった。

・APPLE iBook G4
TR3 のセールを知った翌日、iBook G4 のマイナーチェンジが発表された。iBook G4 も歴とした小型2スピンドルサブノートだ。以前、perce-neige さんに実機を見せてもらい、かなり iBook G4 に傾倒した時期もあった。しかし、ソフトを一から揃えないといけないこと、現在の PDA が PocketPC であること、そしてやっぱり少し重いこと等で今回の候補からは外れた。

・富士通 FMV-BIBLO LOOX T70H
iBook G4 の次の日 Windows 陣営では富士通が夏モデル発表の先陣を切った。LOOX は VAIO TR と同クラスの小型2スピンドルノートだ。私は富士通に対してあまり良いイメージはないが、今回の LOOX T70H はなかなか良さそうだ。巷の評判も結構高い。前モデルから大幅に軽量化がはかられている。このクラスでは唯一光学ドライブの取り外しに対応しているので更に軽量にすることも可能だ。VAIO TR3 と比べると IEEE802.11a への非対応、Bluetooth の非搭載等で劣るが、SD カードが使えるのは個人的に大きい。それに、最新モデルなのでスペック的には問題ない。富士通の Web Mart で購入すると割引が受けられるのでかなりお買い得感もある。ちょっと LOOX に惹かれはじめた。

・Panasonic Let’s note W2
富士通が発表した翌日、今度は Panasonic が夏モデルを発表した。かつての本命 W2 も DVD マルチドライブを搭載した。W2 は 12.1型液晶を搭載しているので、TR や LOOX より筐体サイズが一回り大きくなる。それでも他機種と同等以下の重量を維持しているのは賞賛に値するが、サブノートというカテゴリからは若干外れているような印象だ。それに LOOX と比べるとインターフェイスが少し貧弱な点、発売日が遅い点、値段が高い点等で W2 は一歩後退した。

・Victor InterLink MP-XV831
Panasonic の発表から数日後、今度は Victor が InterLink の新機種を発表した。InterLink も遂に2スピンドルになった。InterLink は今使っているマシンだし、この機種は DVD マルチドライブ搭載機で世界最小最軽量となるので、一気に購入候補の最右翼に躍り出るかと思われたが、残念ながら画面解像度が 1024×600 で据え置かれた。小型筐体を維持するためにはやむを得なかったのだと思うが、画面解像度の低さが InterLink の唯一にして最大の欠点なので、この点は私のとっては大きなマイナスとなった。

さて、この中から買換機種が選出さた訳だが……

今回は LOOX T70H を選択した。今回候補に挙げた機種の中では一番バランスが良いと思う。BTO の選択次第でかなり安く抑えられるのも嬉しい。BTO では筐体の色も選べるのだが、私は白を選択した。黒の天板は艶々していて指紋が目立ちそうだったのと T70H の白は BTO でしか選べないのが選択の決め手となった。

先日ヨドバシカメラで現物を見た。キーボードが少したわむという感想が多かったが、確かにたわんでいる。しかし、これくらいなら許容範囲であろう。それより、白筐体のキーボードが中途半端に透けているのは何とかして欲しかったところだ。黒筐体にすべきだったか?と少しだけ思った。

実は InterLink の新機種が発表された既に LOOX は発注済みだった。もし InterLink の画面解像度が 1024×600 以上だったら私は激しく後悔していただろう。今後は VAIO の夏モデル発表で TR シリーズがどんな進化を遂げるかが気になるが、こちらはどんなに凄いスペックでも。メモリスティックしか使えない点が私を慰めてくれるだろう。

Web Mart は割引もあってか売れているようなので、納期が三週間となっている。新マシンの到着が待ち遠しい。