今回の引越しを機に、ブログをMovableTypeからWordPressに変えたので、カテゴリを作って色々書いていこうと思います。

引越しを思い立った頃は、MovableTypeを使うのを止めようとか全然考えていませんでした。せいぜい悩んだのは継続して 2.661 を使うか 3.2 にバージョンアップするかどうか位です。MovableType(以下MT)自体を使うことは規定路線でした。

その路線が変更されたのは、前のエントリでも書いたMySQLを使う使わない云々の記事を調べているときです。その記事では「MTでMySQLを使うと重くなるケースがあるので、とりあえず、MySQLの使用を止めた。しかし、いずれまた重くなるだろうから、もっと軽いブログツールの導入を考えた方が良いかもしれない」と書かれていました。そこで紹介されていたのが WordPress でした。

PHPとMySQLの組合せで静的HTMLを吐き出さないWordPressは動作が軽い”らしい”とのことです。初めてその存在を知った私はWordPress MEのサイトに行ったりして色々調べているうちに、WordPress(以下WP)の導入を決めてしまいました。ポイントはいくつかありましたが、大体以下の通りですかね。

・動作が軽快(らしい)
 引越しの動機がMTの再構築の遅さですからこれは結構重要です。MTのように静的HTMLを生成しないので、再構築の必要が無く、その分確かに軽快には感じるでしょう。ただ、MySQLを使用している時点で、少なからずサーバ性能の影響は受けるようです。実際に動作が軽快になったかどうかは後のエントリで書きます。

・標準のテンプレートで私のやりたいことを大体満たしていた
 最新のバージョンではどうなのか詳しく知らないのですが、MT2.661では、ブログの表示方法を変更するにはある程度カスタマイズが必要でした。一番顕著な例がカテゴリーアーカイブのページでしょう。MT2.661の標準ではカテゴリアーカイブは単にカテゴリー毎に集約されているだけです。月別アーカイブなら30~50エントリくらいで収まるでしょうが、カテゴリーだとそうはいきません。例えば「今日の猫」カテゴリのエントリ数は今いくつですか? 「今日の猫」を一枚のページで表示しようとするのはどう考えても無理がありますよね。で、カテゴリのページを決まったエントリ数で分割するようにカスタマイズする必要があります。MT2.661ではそのためにプラグインを入れたり何やかんやしました(詳しいやり方は忘れました)。あと、私が欲しかったのは「前のページ」へのリンクです。トップに表示されているエントリを最後まで見て「そのひとつ前のエントリはどんなのかな?」と思ったとき、MT2.661の標準ではカレンダーから辿るか月別アーカイブから辿るか、いずれにせよ少し手間がかかってました。そこに「前のページ」へのリンクがあれば済むことなのに。実際にMTでこのカスタマイズをされている方はいらっしゃるので、私もいずれは手を入れようと思っていました。その他MTには「こうだったら良いのになぁ」と思うことがいくつかあったのですが、WPの標準テンプレートはそれらのほとんどを満たしてくれていたのです。よって特別なカスタマイズをする必要はありません。これもWPの採用を決めた理由の一つでした。

・MTに比べると使ってる人がまだ少なそう
 実はこれが一番大きな理由かもしれない(爆)。2004年1月のサイト移転で、A-NEWSからMTに変えた頃はMTも「ブレイク前夜」みたいな感じで、使っている人はそんなに多くありませんでした。その後はブログがちょっとしたブームになり多種多様なブログサービスも提供されるようになりました。その中にあって、MTは「元祖ブログツール」としての地位を確立していた感がありました。基本的にマイナー志向の私がWPの存在を知って、そちらに流れていったのは当然の結果だったかもしれません。ただ、WPも欧米ではかなりユーザ数を増やしているらしいので、そのうちブログのスタンダードになってしまうかも知れません。そのときはまた別のツールを探します(違)。

ということで、WPを使い始めました。バタバタしていてなかなかカスタマイズが進みませんが、ゆっくりやっていこうと思っています。