原題:
62.”MY BACK PAGES”
放映日:
1988/11/28
ダイジェスト
In a nightmare, Willie dreams ALF is his school roommate.
あらすじ
ある朝アルフが起きてくると体中に洗濯物を付けていました。アルフは洗濯部屋で寝ているのですが、静電気で洗濯物が張り付いたのです。アルフは自分の部屋を要求しますが当然受け入れられるわけがありません。そこでアルフは物置になっている屋根裏部屋に目を付けました。屋根裏部屋にベッドを置こうと採寸しているときに荷物をひっくり返してしまいます。するとウィリー達の大学時代の思い出の品が出てきました。ヒッピーのファッション、ウッドストックに参加したときの8mmテープ、ウィリーとケイトは大喜びです。
その夜ウィリーはアルフと話しているときに、アルフと似ていた大学時代ルームメイトのことを思い出します。彼は「デカバナ」というニックネームで、当時学内でフォークソングのヒーローで反戦活動のリーダー的存在でもありました。ウィリーも彼の影響で大きく受けていました。でもアルフに「今はそんな活動してないじゃん」と突っ込まれます。歳をとって社会人として生きていくには仕方がない、と答えるウィリーを、アルフは「魂を売った」と茶化します。
その言葉が余程気になったのか、ウィリーは大学時代の夢を見ます。自由と人権のために共に活動してきた「デカバナ」が証券会社に就職するというのです。「ただ金のために働くなんて無意味だ」と教えてくれたデカバナの変わり身にウィリーはショックを受け、自分は絶対に理想は捨てない、魂は売らない、とうなされて目が覚めます。
目が覚めたウィリーはアルフに屋根裏部屋の使用許可を出します。屋根裏部屋の思い出の品々は整理することにしました。大切な物は心の中にしっかり残っています。そして、今は昔のような活動はしていなくても、人のために福祉の仕事をしている、理想を捨てたわけではなく、形は違えど自分に出来る最善の方法で闘っているんだ、と揺らいだ自分自身を取り戻すのでした。
雑感
大学時代のウィリーとケイトが登場。もちろん、本人が演じています。長髪でヒッピースタイルのウィリーはちょっとキツイものがありました。尚、夢の中でデカバナはアルフが演じているのですが、本物のデカバナが趣旨がえして証券会社に就職したかは不明。ウィリーも心のどこかで大学の頃の自分と今の自分のギャップに後ろめたさがあったんでしょうね。それがアルフの軽い一言で甦った。でも逆にそのおかけで余計な葛藤を断ち切ることができたようです。表立って活動していなくても、心の底ではあの頃の理想を失っていないと再認識できたのでしょう。
今回の名言
「そうなの?中央アメリカやペルシア湾にはアレちょっと海水浴へ行っただけ?」[アルフ](ウィリーの「今は戦争をやってないから」という言い訳けに対して)
「捨てた理想の残骸がそんなに大切?」[アルフ](屋根裏部屋の使用許可を出してくれないウィリーに対して。アルフにとってはほんの軽口でもウィリーには重い言葉)