912SH にはパソコンと接続するためのユーティリティソフト Handset Manager が同梱されています。

電話帳のバックアップ、カメラで撮った画像の保存等、ファイルのやり取りに加えて Outlook との同期もできます。
購入前はこの辺のことを全然知らなくて、Outlook と同期ができるのは嬉しい誤算でした。これで PIM のパソコンとの連携という面ではスマートフォン並みに使えます。

繰り返しになります、Handset Manager には アドレス帳、ファイルマネージャ、SyncManager の機能があります。
さらに、ここからダウンロードできる Handset Manager にはそれらに加えて MusicManager という機能もあります。

Hadset Manager

MusicManager は AAC を管理して、ファイルを携帯本体、または microSD の PRIVATEMYFOLDERMy ItemsMusic に転送してくれれます(SD-Audioは非対応)。
この機能が 同梱版では何故省かれていたのかは不明です。SD-MobileImpact を使えということなのでしょうか。

Music Manager

これらの機能のうち、やはり一番重宝するのは SyncManager です。アドレス帳のバックアップは Outlook と同期すれば連絡先に入りますし、その他の機能は microSD を直接パソコンに挿せば代替可能です。

いま「microSD をパソコンに挿す」と書きましたが、私は基本的に 912SH とパソコンの接続は Bluetooth 経由で行ってます。
USBケーブルを使うのは SD-Audio を取り込むときだけ、microSD を挿すのは動画など容量の大きなファイルをコピーするか、複数ファイルを一度に大量にコピーするときだけで他は Bluetooth です。
読売ポッドキャストを MP3 から AAC に変換したファイルは 10MB 前後になりますが、これくらいなら Bluetooth でコピーします。

Bluetooth で 912SH に接続すると、毎回 912SH 側で暗証番号の入力を要求されます。これはまあ仕方ないとして、もう一つ厄介なのがあります。

それは SyncManager で Outlook のデータと同期する際に出る警告で、他のアプリが連絡先や予定表のデータに変更を加えようとしたときに Outlook が出すセキュリティ警告です。

鬱陶しい警告

同じ警告は筆まめの住所録と Outlook の連絡先を同期させようとしたときにも出ました。調べてみると、マイクロソフトが信頼したソフトだと警告が出ないようで ActiveSync や NOKIA PC Suite で警告が出ないのはそのせいでしょう。

Handset Manager は信頼されていないようなので諦めるしかないのかと思っていたら、ありました。やはり鬱陶しいと感じる人が多いのでしょうね。

Express ClickYes というソフトを常駐させておけば、件のセキュリティ警告が出た際に勝手に「はい」と返事してくれます。
本当に危険なソフトが Outlook のデータを更新しようとしたときはマズいので、常駐していても普段は機能が OFF になってる状態です。
同期する直前に機能を ON にするのですが、それすら煩わしい人は自己責任で常に ON の設定も可能です。ちなみに私は常に ON です(爆)。

Handset Manager + Bluetooth で 705NK には敵わないものの、そこそこのワイヤレス連携環境になってます。
私が Bluetooth を使い始めたのは 705NK からですが、便利ですね。X01HT の時に使ってなかったのが悔やまれます。