唐突にプロレスの話題。
ジ・アンダーテイカーといえば「デッドマン」の異名を持ち、WWE のスーパースターの中でも重鎮中の重鎮、当に「生きる伝説」と呼ぶに相応しい名レスラーです。
アンダーテイカーが WWF に登場する前「パニッシャー・ダイス・モーガン」というリングネームで新日本プロレスに参戦しています。
実況で聞いたのか来日予定外人紹介で聞いたのか忘れましたが、「パニッシャー・ダイス・モーガン」という名前は音として記憶に残ってます。
どんなレスラーでどんなファイトスタイルだったかは全く覚えてません。
WWF にアンダーテイカーという怪奇派レスラーが現れたのはプロレス雑誌等で知っていました。その当時の私の「墓堀人」アンダーテイカーのイメージは、帽子を被って、ネクタイをして、便所掃除で使うようなゴム手袋をしてる姿でした。
しかし、私が CATV で WWF の放送を見るようになった頃のアンダーテイカーは、ミニストリー・オブ・ダークネスを率いる悪の帝王というギミックで、墓堀人というよりは邪教の教祖みたいな感じでした。帽子もネクタイも手袋もありません。入場テーマも葬送行進曲ではありませんでした。
その後、長期欠場から復帰したアンダーテイカーは、リングネームはそのままで、バイカースタイルのアメリカンバッド・アスになっていました。墓堀人でも怪奇派でもない、今で言えば「チョイ悪おやじ」みたいな感じでしょうか。必殺技も代名詞と言えるツームストン・パイルドライバーからラストライド(超高角度パワーボム)になりました。
このバイカースタイルのギミックはほとんど「素」のアンダーテイカーだったらしく、私はキャリアの最後に自分らしい姿に転身したのかと思ってました。
この後、私が WWE の放映を観なくなります。その間、アンダーテイカーは生き埋めマッチに敗れて長期欠場。復活の際に墓堀人ギミックに戻った、と聞いていました。
2005 年になって WWE の視聴を再開。するとそこには帽子を被ったアンダーテイカーが!。ネクタイと手袋はありませんでしたが、私自身初めて見る墓堀人ギミックのアンダーテイカーでした。
ゴーン、という鐘の音が鳴り、葬送行進曲に乗ってゆっくりと時間をかけて花道を歩く。エプロンで一回白目をむき、リングに入った後、帽子を取ると再び白目をむいた凄い形相で対戦相手を睨みつける。
このアンダーテイカーの一連の入場儀式はもはや伝統芸の域に徹していると言っても過言ではないでしょう。
上でバイカースタイルはキャリアの最後に云々、と書いてますが、今では、アンダーテイカーはキャリアの最後に、より「墓堀人」アンダーテイカーらしく振舞ってるようにも思えます。
つい先日、4月1日のレッスルマニアでは、レッスルマニア15戦無敗と世界チャンピオンの座を賭けてバティスタと闘いました。
結果についてはネタバレになるので書かないでおきましょう。
ここ数年レッスルマニアの度に引退が囁かれていますが、もう少し「墓堀人」アンダーテイカーの姿を見ていたいです。