土曜日に perce-neige さんとカメラ屋巡りをしていて、ふと一言漏らしました。

「あの時 DiMAGE A1 を買っておけば、デジタル一眼に手を出さず、レンズ沼に近づくこともなく平和だった」と。

「あの時」とは臨時収入があって、新しいデジカメの購入を模索していた昨年の十月頃です。当時私は35mm換算で28mm以上(以下?)の広角が撮れて、ある程度設定のいじれるデジタルカメラの購入を検討していました。絶対的な本命が DiMAGE A1、対抗が Caplio GX でした。しかし、A1 は予算の面で、GX は製品の印象がネックとなってどちらも購入には至りませんでした。

その後私は広角28mmが撮れるからというだけで、無謀にもフィルムカメラの RICOH GR1 を買ってしまい、その勢いで父から譲り受けた EOS 1000S にも手を出し中途半端にカメラに目覚めることになります。そして、昨年十二月遂にデジタル一眼レフ、*ist DS を購入するに至りました。

「あの時」少々無理をしてでも DiMAGE A1 を買っておけば現在のような状況にはならなかったと思います。DiMAGE A1 は換算で28mm~200mmまで撮影できるので画角的には問題なし、スペック的にも私には必要十分で、当時市場在庫から消えつつある(でもまだ売ってるんですよねこれが(^^;)こともあって購入寸前までいきました。でも最終的に購入まで踏み切れなかったのは価格もさることながら、メディアがコンパクトフラッシュであったことも大きく影響していると思います。メディアの価格が大きく下がったとは言え、既に SD カードで統一されていた私の環境に更にコンパクトフラッシュを買い足す事に抵抗があったのです。

そこで、ようやく本題になるのですが、私がデジタル一眼レフ購入の際に、D70 でもなく E-300 でもなく、*ist DS を選んだのはメディアが SD カードだった、というのが意外と大きいと思います。

メディアが SD である点は逆に *ist DS にとってマイナスポイントであると指摘する方もいらっしゃいますが、私にとっては好都合だったわけです。この点だけで機種選定をするなら今のところ、*ist DS 以外の選択肢はありません。

もちろん、小型軽量のボディ、低めの価格設定、オールドレンズが手軽に使える、何よりペンタックスが好きになった、等々他の理由もありますが、これで、メディアが *ist D と同じくコンパクトフラッシュだったら購入には踏み切っていなかったと思います。

*ist DS 購入後も D70 の基本性能の高さと機敏な動作、E-300 の発色の良さ等を羨ましく思うことがありましたが、最終的にメディアがコンパクトフラッシュである点で帳消しにされます。

ペンタックスの英断に感謝したいと思います。