CyanogenMod for IS01の日本語IMEに求められる機能は、以下の2つだと思います。

1.キーボードから日本語変換のオン/オフができる
2.スペースキーで変換候補が選べる

この条件を満たすのは私の知る限りでは「OpenWnnフリック対応版」と「ATOK for Android」です。

OpenWnnフリック対応は私も1.6の頃にATOK for AndroidがIS01でまともに使えるようになるまでは使ってました。スペースキーで変換候補が選べますし、Shift+Spaceで日本語変換のオン/オフを切り替えられます。

ATOK for Androidは有料アプリですが変換精度の高さは流石です。もちろんスペースキーで変換候補が選べますし、CM4IS01でもAlt+Spaceで日本語変換のオン/オフを切り替えられます。ただし、日本語変換をオフにしたときに、もう1回Altを押してやらないといけないのが難点です。あと、ソフトキーボードがチョコチョコ表示されるのもちょっと鬱陶しいです。

私はちょっと鬱陶しい部分には目を瞑って、CM4IS01ではATOKを使っていました(折角お金を払って買ったんだから使わにゃ損という貧乏臭い思惑もあります)。

そんな折、POBOx touch の導入方法を検索しているときに、OpenPOBox のIS01移植版を見つけたので使ってみることにしました。

OpenPOBox IS01移植版はM.Itoさんのサイトで公開されています。間抜けな私は辞書ファイルの設置に手間取りましたが、作者のM.Itoさんのご助力もありなんとか導入できました。一応その手順を書いておきます。

・辞書は staticdicというファイル名で /sdcard/openpobox/ に設置します。
・辞書は文字コードがUTF-8で改行コードがLFである必要があります。
・辞書は変換用文字列の文字コード順でソートされている必要があります。
・辞書は以下のものを流用できます。
 こちらよりpoboxserver_1.25-7_arm.ipk をダウンロードします。
 poboxserver_1.25-7_arm.ipkをpoboxserver_1.25-7_arm.tar.gzとリネームして解凍します。
 解凍して出てくるdata.tar.gzをもう一度解凍します。
 解凍して出てくるopt/QtPalmtop/pobox/staticdicはEUCなのでUTF-8に変換します。
 私は秀丸エディタで文字コードと改行コードを変えて保存しました。
 変換したstaticdicを /sdcard/openpobox/ にコピーします。

これでOpenPOBox IS01移植版が使えるようになります。

OpenPOBox IS01移植版で嬉しいのはCM4IS01でもキーボードの文字キーで日本語変換のオン/オフを切り替えられて、絵・顔・記キーでマッシュルーム対応アプリを呼び出せる点です。もちろん、スペースキーで変換候補が選べます。IS01で使うならば、POBox touchよりもOpenPOBox IS01移植版の方が使い易いと思います。

いや、文字キーだけで日本語変換のオン/オフを切り替えられる点だけをとっても、CM4IS01で使える日本語IMEの中で一番使い易いのではないでしょうか?

変換精度はATOKやWnnに及ばないかもしれませんが、POBoxは経験値を上げてやればどんどん使い易くなるでしょう。一昔前のPDAユーザにとってはユーザ辞書を自分好みに鍛え上げるのも醍醐味の一つですよ。発売から一年が過ぎて、公式にはメジャーバージョンアップを見送られたような機種を未だに使ってるような強者なら十分使っていけると思います。

単語登録は変換したい文字をクリップボードにコピーした状態で、変換用の文字列をタイプしてAlt+Iで行えます。私はJota Text Editor をエディタとしてつかっていますが、この場合Jota Text Editorのショートカット設定からAlt+Iのチェックを外しておかないと単語登録できません。

CM4IS01でもパッチを当てればATOKでも文字キーで日本語変換のオン/オフを切り替えられるようになるらしいですが、私には出来ない芸当なので、しばらくはOpenPOBox IS01移植版をメインの日本語IMEとして使ってきます。