私は WM5 でのウェブブラウザは PIE を使っています。

W-ZERO3 が出た頃、NetFront 3.3 の試用版を使っていました。結構使いやすかったと思うのですが、どうにも重たいです。それに正規版リリース時の特別価格を買い逃してしまったので、今の値段では買う気になれません(爆)。

W-ZERO3 [es] では Opera がプリインストールされ、事実上 PIE では無く、Opera がデフォルトブラウザとして扱われていました。私もそれに従ってしばらくは Opera を使ってみましたが、こちらも軽いとは言えません。

NetFront も Opera もウェブページの表現力は PIE に勝る(普通に使うと PIE は 解像度がQVGAになる)のですが、軽快さで PIE を選んでいました。

X01HT は元々 QVGA なので解像度という点だけなら PIE でもそんなに不自由しません。Yahoo!ケータイにアクセスするために NetFront の試用版をちょっと使っていましたが、基本的に PIE を使っています。Opera は当然プリインストールされていないので、使いたければ購入しなければなりません。こちらも今更買う気にはなりません。

しかし、Opera には携帯電話用の Opera Mini というのもあります。こちらは Java のアプレットで提供されていて無料です。リモートサーバを利用して、携帯電話にページを送信する前に、ページ読み込みの予備的処理を行うことで、携帯電話でも快適なウェブブラウズができるそうです。

W-ZERO3 [es] では Java が使えるので、一度 Opera Mini をインストールしてみたことがあるのですが、
・縦横表示を切替える度に再起動を求められる
・テキストボックスの入力に癖がある
・チェックボックスの表示が変
などの不具合(?)が見られて使う気になれませんでした。

前述の通り、Opera Mini はリモートサーバを利用しているので、実際にやり取りするパケット量もかなり抑えられるらしいです。
「これはパケット単価の高い X01HT にこそインストールすべきだ!」
と思ってみたものの、X01HT では Java が使えません。

しかし、そこはそれ。ネット上には、X01HT で Java を使えるようにして Opera Mini をインストールしている方がいらっしゃいました。私もそれを参考にして Opera Mini のインストールに成功したので、備忘録としてここに記しておきます。

特に私が見つけた新しい事は何もありませんが、ネットを検索してここに辿り着かれた方の参考になれば幸いです。

1.IBM のサイトから CLDC1.1/MIDP2.0 の Windows Mobile 5.0 用のエミュレーターをダウンロード

IBMのサイトにアクセスしてエミュレータをダウンロードします。その際にユーザ登録のようなものを求められます(無料)。ユーザIDは@を含むメールアドレス形式、パスワードは八桁以上必須です。他の項目は適当に入力してください。

色々なプラットフォームのエミュレータが公開されていますが、ダウンロードするのは「Windows Mobile 5.0/ARM」です。
X01HTまとめ@wiki では「Windows Mobile 5.0 Smartphone Edition/ARM」と書かれていますが、X01HT の OS は Windows Mobile 5.0 Smartphone Edition ではなく Windows Mobile 5.0 for Pocket PC Phone Edition なので、「Windows Mobile 5.0/ARM」で良いようです。というか「Windows Mobile 5.0 Smartphone Edition/ARM」では日本語が化けたりしてました(私のやり方がまずいせいかもしれませんが)。

2.エミュレータのインストール

ダウンロードした
ibm-weme-wm50-arm-midp20_6.1.0.20060727-102926.exe
というファイルを実行してインストールします。

インストール後
C:\Program Files\IBM\WEMEruntimes61\wm50-arm-midp20
のフォルダにある
weme-wm50-arm-midp20_6.1.0.20060727-102926.zip
というZIPアーカイブを解凍します。

3.X01HT へのインストール

2.で解凍してできたファイルやフォルダを、X01HT の任意の場所にコピーします。
例:\Program Files\Java

価格.comの掲示板では X01HT 側のフォルダ名を決め打ちされてましたが、別にどこでも良いようです。
解凍されたファイルは 5MB 以上ありますが、どれが必要でどれが不要なのか分からないので(汗)とりあえず全部コピーします。

4.Opera Mini の入手

一番簡単なのは X01HT の PIE で

にアクセスすることです。

「端末モデルが検出できませんでした」と言われますが、一般バージョンのダウンロードを促されます。ハイメモリ版とローメモリ版がありますのでお使いの状況によってダウンロードしてください。インストールするときに分かりやすいようなフォルダに保存してください。

パソコンでダウンロードする場合は私は Dopod 838 用をダウンロードしましたが、
Generic の Advanced (MIDP 2) でも中身は同じようです。

jad と jar がありますが、jad だけで良いようです。

ダウンロードしたファイルは X01HT の分かりやすいフォルダにコピーします。

5.エミュレータの起動

X01HT にコピーしたフォルダの bin に emulator.exe というファイルがあるので実行します。今回の例だと
\Program Files\Java\bin\emulator.exe
初回起動時はインストール確認が三回ほど入るので答えます。

起動すると MIDlet List という画面が表示されるので Install(左ソフトキー)を押します。

そしたら URL の欄に 4.でダウンロードした jad ファイルのパスを入力します。
例:file:///temp/mini.jad

後は指示に従って応答すればインストールが完了します。

6.Opera Mini の起動

起動するときも emulator.exe を実行して MIDlet List を表示させます。その中の Opera Mini にカーソルを合わせ Actions(右ソフトキー)から Launch を選びます。
emulator.exeはショートカットを作っておくと便利です。

初回起動時には利用許諾に関する確認があります。ネットワーク接続時には毎回確認があるようです。

文字サイズは標準で中になっていますが、字が重なったような感じになるので、大以上にした方が良いでしょう。

X01HT では W-ZERO3 [es] のように縦横切替えても怒られませんし、今のところ快適に使えています。
バージョン3.0 から セキュリティが強化され RSS にも対応しています。ページのレイアウトもなかなか良いですし、何より無料なので(笑) PIE と併用しようと思います。