原題:
70.”STANDING IN THE SHADOWS OF LOVE”

放映日:
1989/02/20

ダイジェスト
ALF ghostwrites Jake’s love letters.

あらすじ
ある日アルフとジェイクがゲームをしていました。しかしジェイクはどこか上の空。どうも好きな女の子ができたようです。でも内気な(?)ジェイクはその女の子に声をかけることも出来ません。そこでアルフがジェイクの代わりにラブレターを書くことになりました。ウィリーはその様子を見て地球の戯曲の「シラノ・ド・ベルジュラック 」にそっくりだ(鼻が大きいところも含めて)とアルフに教えます。アルフは自ら「シラノ・ド・メルマック」を名乗りジェイクの代わりにラブレターを書きます。
アルフの書いたラブレターは好評で女の子は差出人を探しています。ジェイクは自分が書いたと告白しようとしましたが彼女の目の前に出ると上手くしゃべることができず、またもアルフに助けを求めます。その夜、アルフとジェイクは彼女の家に向かい、窓の下から彼女と言葉を交わします。最初はアルフの助言通りにジェイクが喋って良い感じでしたが、我慢できなくなったアルフが制止も聞かず喋り始めます。結果的にそのどたばたのおかげでジェイクは彼女の前に出ることができてデートの約束を取り付けるのでした。
なんとか役目を果たしたアルフでしたが、ジェイクの恋の面倒を見ているうちに自分の想い人ロンダのことを思い出してしまいました。メルマック星の爆発で離れ離れになってしまったロンダに自分の気持ちを伝えることができないアルフは酷く落ち込みます。そんなアルフのためにウィリーは無線機を宇宙に向けてチューニングしロンダへメッセージを送れるようにしました。無線機でロンダへの想いを込めた詩を詠むアルフ。このメッセージが宇宙に届くのには時間がかかりますが、アルフは自分の想いが伝えられたこと、そしてウィリーの思いやりで元気を取り戻すのでした。

雑感
前半はアルフの意外な才能とドタバタを描いた「アルフ」らしい話でしたが、後半はまたしても宇宙人の孤独物に。ロンダとは第一シーズンで再会するチャンスがあったのですが、そのときはタナー家をとったアルフ。二、三世紀くらい待たせても平気、みたいな事を言っておいて自分が平気じゃなかったようですね。
このお話の最後の部分は敢えてあらすじに書かなかったのですが、まずジェイクと彼女はあまり上手くいってません。しかもアレだけ彼女と付き合いたがっていたジェイクの方が彼女をあまり気に入っていないようです。ジェイク曰く笑い声が甲高くて気に入らないそうです。アルフの苦労は一体。そしてオチは、人間には聞こえない犬笛の音がアルフには聞こえて、最初はあまりの騒音に悶絶していたアルフがその音を気に入ってしまう、というものですがどうにもとってつけたような関連性の無いオチですね。
今回はアルフの美しい言葉もさることながら、アルフの表情が良かったです。執筆中の陶酔した表情、落ち込んでるときの表情、犬笛で悶絶する表情、とてもマペットとは思えない豊かな表情もアルフの魅力の一つですね。

今回の名言
「しばらくは哀しみに浸っていたい」[アルフ](ロンダ恋しさのあまりに落ち込んで)
「美しかったよ……シラノ真っ青」[ウィリー](アルフのロンダへ向けた詩を聞いて)