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■Elicit from CLIE ~ 使える?バンドルソフト■

SONY PEG-T600C/L 2001.12 購入

・はじめにケースについて

今回は Palmware について書くのだがその前にケースについて少し。「Visorの衣装部屋」という Visor を中心に Palm のケースに関するレビューが数多く掲載されているサイトを運営される、くっすんさんにお願いして、私の XIGMA 製ケースのレビューを掲載してもらえることになった。トップからユーザレポートで辿れるのでご一読いただければ幸いである。「Visorの衣装部屋」ではケース情報以外に Palm 全般のニュースも広く扱われているサイトなので是非一度訪れてもらいたい。

・Palmware の最初の感想

これは m505 のときに書くつもりだったのだが、私が Palm を最初に触ったときの感想は「終了ボタンがない」だった。DA を除くほとんどの Palmware には終了ボタンがないが、ホームボタンをタップするといった、各種ラウンチャーでの Palmware を切り替える動作が実質上の終了となる。これはいちいち終了ボタンを押さなくてもデータの保存等は行ってくれるので便利と言えば便利だが、今まで使ってきた PDA にそういうタイプがなかったので違和感があった。PSION では常時何種類かのアプリを同時に起動して、必要に応じて切り替える使い方をしていたが、Palm ではそういう使い方はできない。二つ以上の Palmware を連携して使いたい場合は不便ではないだろうか。実際にまだそういう状況になったことはないが、恐らくそういう場合には DA を使うのであろう。これについては最初は違和感が今はもう大分慣れた。

・きっかけはハードリセット

さて、Elicit from CLIEも 1 月 7 日以来の更新となるが、Palmware については年末くらいに書くつもりだった。FIVA の更新に押し出される形で延び延びになってしまったのだ。今回書くきっかけとなったのは原因不明のハードリセットだ。状況としては充電池が過度に消耗してしまったことによるハードリセットなのだが、充電は数日前に行ったばかりだ。もし今後もこんな現象が続くようなら修理も考えなければならない。ともかく、タイミング良く(?)ハードリセットが掛かってしまったので、新しい Palmware も入れながら環境を戻している。新しく入れた Palmware の使用感は後日に譲るとして、今日は CLIE にバンドルされているソフトの使用感をマニュアルに従って書いていく。

・Xiino

Xiino(ジーノ)は Palm 用の Web ブラウザで、イリンクスから発売されている。私は最初から T600C で通信を行うつもりは無かったので、Web ブラウザは無用の長物だった。しかし、パソコン側に Xiino Cruiser をインストールすることにより、パソコンからサイトのデータを Palm に送り、Xiino でオフラインでもブラウズすることができるのだ。私は今、仕事で携帯電話や PDA を使ってメインフレームのデータにアクセスする仕組みの売り込みを行っている。これまでデモをするには G-FORT と P-in Comp@ct で行っていたが、Xiino を使えばリアルタイムでは無いものの簡単なデモが T600C でできる。また、将来的には HTML で作った簡単なデータベースなどを Xiino で表示できればと考えている。

・CLIE Mail

前述の通り、T600C で通信を行うつもりは無いので、インストールすらしていない。

・PictureGear Pocket

PictureGear Pocket は CLIE 用の画像アルバムアプリケーションで、静止画を見ることができる。今のところ積極的には使っていないが、電車の路線図の画像などを入れておけば便利だと思う。あとは家族の写真を入れておくのも良いだろう。私はまだ実行できていないが、いずれ入れておくつもりだ。

・CLIE Paint

いわゆるお絵かきソフトだが、私は T600C でお絵かきするつもりは無い。だが、T600C には m505 にあった「手書きメモ」が無いのだ。いずれ他の手書きメモソフトを入れるつもりだが、それまでは手書きメモの代用品として使うことにする・

・gMovie

gMovie は動画を表示/再生するためのソフトだ。今のところ T600C で動画を見ようとは思わないのでこのソフトを使うことは無いだろう。

・Navin' You Pocket

このソフトにはかなり期待している。Navin' You 専用マップのデータをパソコン側の MapCutter で切り出し、CLIE 上で見ることができるソフトだ。昨年秋頃から上記の仕組みの売り込みに大阪を徘徊することが多いのだが、方向音痴な私は迷いかけたことも少なくない。そんな私にとって救世主となり得るソフトかも知れない。このソフトの為に Navin' You 専用マップ 近畿版を購入した。購入したのが年末なのでこのソフトを実際に試したことは一度しかない。友人宅へ行く際に使おうとしたのだが、見方がよく分からずあえなく玉砕。これからの活躍に期待である。しかし、大阪の堺筋本町周辺の地図を切り出すのに結構広範囲でしか指定できず、ファイル容量が 11MB にもなってしまった。これは少し多すぎるのでは?と思う。この辺りはもっと上手い切り出し方とかあるかもしれないのでこれから使い込んで模索したい。

・TVScape

TV の番組表を見る為のソフト。パソコンと連携して番組予約などもできるそうだが、私には無用の長物。

・World Alarm Clock

アラーム機能を持つ世界時計のソフト。このソフト画面は美しいのだが、世界時計は使う機会が全くない。アラームも予定表以外では鳴らす必要が無く、単なるアラーム時計としては使わないので、ハードリセットを機に削除された。

・CLIE Remote Commander

CLIE を AV 機器などのリモコンとして使う為のソフト。一見面白そうだが、私にとってあまり実用的でなかった。部屋に色々な AV 機器がある方には総合リモコンとして役に立つかもしれない。ソニー製以外の機器にも使えるが、我が家は TV もビデオもソニー製なので設定変更無しで使えた。どこかの記事に「CLIE を触ってる振りをして突然 TV のチャンネルを変えて家人驚かせるのに使える」と書いてあったが、私もそれ以外の用途を思いつかなかった。ハードリセットを機に削除。

・Sound Utility

CLIE T シリーズの売りの一つに FM 音源があるが、その音声ファイルを管理するソフト。パソコン側の Sound Converter で MIDI 音源などを変換して CLIE に送り、Sound Utility でアラームに設定したりできる。実現可能かどうか分からないが、一度ダイアルトーンを録音して、T600C に送り、それを再生して電話をかけられないかを試したい。今までどこにもこの事例が発表されてないということは多分できないのだろう。

・Documents To Go

Navin' You Pocket と並んで私が期待しているソフト。マイクロソフトワードとエクセルの文書を Palm 上で見ることができ、Palm 上で変更した内容も反映される。仕事上で必要なデータをエクセルにしていつでも持ち歩くことができる。revo の Sheet でも似たようなことをしていたが、日本語の取り扱いの関係で revo へ持っていくのに結構苦労した。このソフトなら一発である。

・ATOK for CLIE

ジャストシステム の ATOK の Palm 版。m505 では日本語入力に Palm 用インライン POBox を使っていた。予測と曖昧検索にもとづく日本語入力で有名なソフトだ。ソニー製携帯電話の日本語入力にも使われている。しかしどうも私のフィーリングには合わなかったようだ。CLIE T シリーズにバンドルされている ATOK には POBox 程ではないが予測変換機能がついている。パソコンでも ATOK のせいかやはり Palm でも ATOK の方が私にはあっているようだ。3 月に発売予定の日本語グラフィティ対応版を購入するかどうかは現在検討中。

以上が、バンドルソフトの使用感だ。T600C は m505 に比べるとバンドルソフトが多いのが特徴だ。これだけのソフトでもかなり使えるが、世の中には星の数ほどの Palmware がある。それらを試用して自分にあったものを見つけたい。その過程をこのコーナーで紹介できればと思う。現時点で紹介予定のソフトは以下の通り。

・PowerJOG
・Crs-Launcher
・Crs-MeDoc
・PenDoc
・DA TrainTime
・SwitchDash
・ButtonDA Hack
・AdA
・2D Memo
・TimeConduit

どれも定番 Palmware で今更私ごときがレビューするまでもないが、私なりのレビューができればと思っている。あとは Palm を購入してからずっと悩んでいる、予定表の置き換えアプリを Action Names にするか Datebk にするか、こちらの決着もそろそろつけたいと思っている。