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■最大シェアへの期待と不安■

Palm m505 2001.6 購入

・Pilot との出会い

私が Palm と出会ったのは MP130 を使っていた頃で、当時はまだ Pilot と呼ばれていた。Nifty-Serve の会議室でも話題になっていてメモリの共同購入の話などで盛り上がっていた。この時点では日本でのユーザ数は MP130 を含めた Newton デバイスの方が多かったのではないだろうか。初めて現物を見たのは秋葉原の私が MP130 を買った店だった。MP130 よりもコンパクトな筐体は魅力的に見えた。動作もきびきびしていて軽快らしい。しかし MP130 も使いこなしてるとは言えない状況なので購入には至らなかった。

・全世界で一番売れている PDA

1997 年 12 月、大阪ドームで MacFan Expo in Kansai が開催された。この時、私が MP130 を買ったショップの人が PalmPilot を「今、全世界で一番売れている PDA」と言って売っているのを見て何か寂しかった。日本語かはシェアウェアによって可能だったので、日本でも Newton デバイスとの立場はすっかり逆転していた。この後、IBM から正式に日本語版 WorkPad が発売されると日本でも大ヒットし、PDA の最大シェアを誇るようになった。私はペンデバイスに限界を感じ MP130 から PSION S5 に乗り換えていたし、またどちらかといえばマイナー派なので、メジャーとなった Palm にはあまり興味が沸かなかった。

・迷走する物欲

では、なぜ今更 Palm なのか?それは、2001 年 3 月、PB2400 のパワーアップ資金を捻出するためにオークションへ出品した品が予想以上に高額で落札され、手元にまとまった金額が残ったからだ。そこへ丁度ハンドスプリング社から Visor Edge が発売された。ここから物欲の迷走が始まる。

Visor Edge

ハンドスプリング社から発売されたスタイリッシュ、スリムデザインの Palm デバイス。アルミ製のメタルボディでシルバー、レッド、ブルーの三色から選べるのも特徴。私はこのマシンに一目惚れしてしまった。そう、Palm デバイスにではなく、Edge に一目惚れしたのだ。PSION のメーリングリストでも購入する人が続出。私もほとんどど買う気になっていたが、Edge のこと、Palm の事を調べれば調べるほど迷い始めて、結局現物を見て急に買う気が失せてしまった。これはシルバーを見たせいかもしれないが、現物を見て買う気が無くなったのも珍しいケースではないだろうか。私の場合何となくイメージと違ったのだ。

CLIE PEG-S300

CLIE はソニー製の国産 Palm デバイスだ。PEG-S300 は 第一世代 CLIE のうちモノクロ液晶モデルで通称"モノクリ"と呼ばれている。ソニーが Palm デバイスを発表したとき、ソニーファンである私は多少気になっていたが、当時は Palm デバイスそのものに興味が無かったので手を出さなかった。Edge からモノクリにシフトした理由はジョグダイアルだ。ペン入力に一度挫折している私はやはり Palm にはかなり不安があった。しかしジョグダイアルがあればそれもかなり補完されるのではないかと考えたのだ。加えてモノクリならオークション等でかなり安く入手出来そうだった。国産 Palm ならではの利点も数多くありそうだったが、商品として旧機種である感は否めないので見送りとなった。

ERICSSON MC218

ここで少し考え直した。自分にとって理想の PDA とは?それを考えるとやはり PSION のようにキーボード付きのタイプだということになる。そんな時、海外の通販ショップでエリクソンの MC218 が安売りされているのを知った。MC218 は PSION S5mx の OEM 製品であり、revo しか持たない私は以前から興味を持っていた。同じ S5mx を持つなら MC218 の方が良いと思っていた。それが日本円で三万円前後で手に入るというのはおいしい話だった。しかし、revo に馴れた私には S5 系の筐体は大きく感じたのと、この時点で revo がメイン PDA の座を譲るとは全く思っていなかったので、出来れば EPOC 以外のデバイスが欲しかったので見送りになった。この判断は現在では少し後悔している。

・ドスモバ

この辺りが迷走の極限である。ドスモバとは NEC MobileGear MC-MK12/MK22/MK32 及び MobileGear for DoCoMo の総称である。これらの機種の最大の特徴はキーボードの打ち易さであり「モバイルマシンでドスモバ以上打ち易いキーボードは無い」という評価もよく耳にする。さらに DOS 化や PocketBSD のインストールなど色々遊べるのも面白そうだ。ただし筐体はそれなりに大きい。これは revo よりコンパクトなキーボード付き PDA は無いと判断し、テキスト打ち等の用途に使うなら、逆にそれなりの大きさが必要だということで候補に上がった。古い機種なのでオークション等で安く手に入るのも魅力だった。しかし今更 DOS でテキストを扱うのもどうかと思ったのと、やはり大きさが気になったのでこれも見送りとなった。

・で、結局 Palm

長い迷走の末、結局 Palm に戻ってきた。機種は最新の PalmOS 4.0 と SD スロットを搭載した Palm m500 シリーズだ。しかしここでもまた迷ってしまった。カラー液晶の m505 にするかモノクロ液晶の m500 にするかである。基本的に私は PDA にカラー液晶は必要ないと思っているし、カラー液晶搭載 Palm は CLIE PEG-S500C を始め視認性に難があると言われている。さらに筐体サイズや重量もモノクロモデルの方がコンパクトで軽いし、値段も安い。ほぼ m500 に決めかけていたが、メイン PDA は飽くまで revo で、Palm は遊びで購入するのだからカラーの方が良いかな?という思いが頭をよぎり始めた。決定的だったのが、PB2400 でお世話になっているパソコンショップ Pascal で m505 が m500 の他店通常価格よりも安く、しかも消費税分サービスで売っているのを見かけたことだ。これで私は m505 の購入を決意した。

・データ移行は一件ずつ

購入後 revo の Agenda と Contacts を m505 を移す作業を行った。Agenda は Outlook 経由で予定表へ問題なく移行できた。しかし、Contacts は UniFEP V2 導入以降 Outlook と同期が出来ない状態だったので、Contacts に あって Outlook に無い約 100 件の住所録は赤外線経由で一件ずつ revo から m505 へコピーした。そんなこんなでしばらくは revo と m505 を平行で使っていたが、Palm の操作は思ったよりペン操作に依存している、というのが印象だった。ハードウェアボタンが少ないのでやむを得ないのだが。しかしビューワとしては流石に優れ物だ。revo と使い分けをしていけばそれなにり使えると思った。

・急遽メインに

m505 の使い方を試行錯誤し、メインでは厳しいかな?と思っていた矢先、それまで問題なかった revo の充電問題が突然再発した。否応なく m505 はメイン PDA として使われることになった。「新機種を買うと、旧機種が嫉妬する」という俗説は聞いたことがあったが、ここまでタイムリーに発症するとは。その後幸運にも FIVA 206VL を使えることになったので、キーボードが必要な局面は 206VL で補い、m505 は主にビューワとして使っている。

iPAQ などの PocketPC の台頭でかつてほどのシェアは無くなったが、Palm は私が今までに使ってきた PDA の中では一番メジャーなプラットフォームだ。新しい PDA を買おうと思ったときに「Palm はそんなに使い易いのか?」というのを確かめたかったという思いはある。現在はまだ模索状態なので結論は出せないが「私には向いていないかな?」というのが正直な感想だ。Palm ユーザとしては m505 の環境と共にまだ成長中なのでこれからもレポートを続けていきたい。