SHINO's SketchBook
SHINOのときどき絵日記
 

2011年11月07日

  ■モダンタイムス-上・下-(伊坂幸太郎)

モダンタイムス(上) (下)
魔王」の続編。でも50年後の世界の話なので単独で読んでも大丈夫な感じ。

主人公とその周囲の人間が「見て見ぬふり」が出来なかったばかりに危機に陥る話。
とある単語を検索すると監視されるという、システムの怖さの話。
主人公がSEなのでプログラムの話が出てくるし、当たり前のようにパソコンを扱うので
全くパソコンを触ったことがない人が読んだら難しい部分もあるんじゃないかと思う。
サイト・アクセス・OS・リンク・ブラウザ・検索エンジン・データベース
キーワード・プログラムソースのコメント・変換ツール・互換性
パソコンを触らない人が、どの程度用語を理解してるのが常識なのか判りません。
『人はわからないことがあれば検索する』のが前提の話だ。

相変わらず殺人が禁忌ではない扱い。
残虐シーンもあり、子供は読まない方がいい類の話かもしれない。

モダンタイムスはチャップリンのモダンタイムス。
部品の一つという意味合いのタイトル?
人間は分業していくと「良心」がなくなるとか。そうかも。
個人じゃなく集団になるとそういう傾向あるし。
魔王」もそういうのがテーマだったね、確か。

最大の謎は解明されないまま終わりましたよ。
どうでも良いことなのかもしれないけど。主人公の妻って何者?(笑)

主人公は最終的に「見て見ぬふり」をすることに決めて妻と2人の平穏な生活を選んだけれど
主人公の先輩は「見て見ぬふりをしないで立ち向かう方法を考える」らしいので
次はこの人が主人公になっているのかもしれませんね。

『そういうふうになっている』ことから目をそらして、
個人のシアワセだけを追求して生きるのは逃げかもしれない。
でも逃げるのは悪ではないし、逃げる人間を責める資格は誰も持たない。

『危険思想とは常識を実行に移そうとする思想である。 -侏儒の言葉- by芥川龍之介』


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