「殺す」
1998年刊行、2000年文庫化の「猟死の果て」の改題バージョン。
騙された(笑)「猟死の果て」は読んだし、持ってるのに。
改題バージョンとか出すのやめて欲しい。
帯には書いてあったけどね。Amazonで買っちゃったし。
商品説明にも書いてあったけどね。読んでなかったし。←自業自得?
「猟死の果て」は良いタイトルだと思うけど。「殺す」って…。
10年以上前の作品で、当然内容はよく覚えてなかったので悔しいから読み返しました。
私の中では「もう一度読み返したい本ではない。読後感が悪い」という記憶しかなく、
読み返しても途中で内容を思い出すということは全然なかったわけですが
(相変わらずの記憶力のなさ)
今回読んでみて、あんまり感想は変わりませんが、
以前読んだ時の方が異常性を感じたなーと思い、
今回それが希薄に感じるのは何故だろうと思い、
この10年で異常性に関する感性の麻痺が進行していたのだと思い至る。
自分に甘く他人に厳しい人間。
他人が自分の思い通りに動かない事に癇癪を起こす人間。
自己正当化の為に権利ばかりを主張して義務は怠る人間。
自分の感情には敏感なのに他人の感情には鈍感な人間。
皆持ち合わせている利己的な一面が度を超して、
人としての道を踏み外してしまった人達の話。
被害者も加害者も傍観者も、みんなどこか歪んでいる。