京極夏彦再読中断してついつい読了。「インシテミル」
「インシテミル」ってどういう意味?
『淫してみる』『INしてみる』、『incite mill』のローマ字読みということで
刺激する施設?刺激して殴り合わせる?
どれもタイトルとして的外れではないので、全て含めて、
若しくは私が気付けないだけで更に別の意味も含んでのタイトルなのかも。
映画化されるそうで、映画では”七日間のデス・ゲーム”とサブタイトル付き。
サブタイトルいらない気がするんだけどねぇ。
なんだかいきなり俗っぽくてつまんなくなっちゃう感じ。
クローズドサークル物の本格ミステリ。
登場人物が多くて最初は見分けが付かない気がするけど
しっかりキャラ立ちしてるので案外すんなり見分けが付くようになる。
重々しい内容なのに、文体が重くないので読みやすい。
初っ端から現実離れした設定で始まるので
事件に対するリアル感が薄く、
一般的に考えれば嫌悪感を抱くであろう状況に対しても
不快になる程には感情移入出来ず、その適度な距離感があるからこそ
すんなり読み進められたと思う。
ミステリ好きがミステリ好きの為に書いた作品。