SHINO's SketchBook
SHINOのときどき絵日記
 

2006年07月17日

  ■ブレイブ・ストーリー(宮部みゆき)

上巻の途中まで読んでずっと放置状態だった「ブレイブ・ストーリー(上)(中)(下)」を週末やっと読み終えた。

ファンタジーのカテゴリに入るし、実際ファンタジーとしか言いようがないんだけど
ファンタジーというにはハードな内容だったと思う。
上巻の8割くらいは異世界ではなく現実世界での主人公の状況描写。
リアルで重くてちょっとしんどい。

宮部作品は「人間誰もが持っていて、一生懸命隠そうとしてるけどふとした時に出てしまう利己心」
が顕著に書かれてるような気が(私は)するんだけど
今回は主人公が子供(小5)で、その子供が「自分の利己心に気付いて、他人のソレを許す」
そういう作業が出来るまでに成長する成長物語。
難しいやね。大人がダメダメなのにそれを「仕方ない」と納得するのはしんどいよ。

純粋に冒険活劇として楽しむにはちょっとハードすぎるんじゃないかと思う内容でしたが
アニメではどんな風に描かれてるんでしょうかね。
原作は子供が読んで楽しめるのかどうか、微妙な内容だと思いました。
読みながら色々考えるにはいいかもしれない。何も考えずに読める本じゃないと思う。


コメント