「ロシア幽霊軍艦事件」
この作家は史実に基づいていくつかの作品を書いているけれどこれもそのうちの一冊。
ロマノフ王朝最後の末娘アナスタシアを名乗る帰化アメリカ人アナ・アンダーソンの真贋について
御手洗が推理するお話。
私は歴史がサッパリなので史実も虚構も同じレベルで読んでしまっているので純粋にミステリとして楽しみましたが
虚構部分を除いて史実のみから導き出される推理部分だけをみるならこういうカタチで発表するのは
勿体ないんじゃないかと思うくらいの作品です。
歴史に興味のある人は別の面で楽しめるかもしれません。
実際に歴史というのは当時の権力者に都合のいいように捏造されているんだろうし、
ほんの数年前までは脳障害も精神障害も同列に扱われていたんだろうし。
残念なのはタイトルですかね?(苦笑)