SHINO's SketchBook
SHINOのときどき絵日記
 

2012年08月16日

  ■あるキング(伊坂幸太郎)

あるキング
天才打者の生涯を描いた小説。
「マクベス」ベースなので、ひとつは『物事は見方を変えたら全然別の物になる』とか
『絶対的な正義も絶対的な悪もない』とか、そういうことを書きたかったのかな?と思います。
でも全体的には何が書きたかったのかよく解らない話です。
輪廻転生を絡める意味。ユニホーム姿の男と黒衣の3人の意味。
両親の行動の意味。後半、不幸な環境になってしまった意味。
どれもこれも謎すぎてよく解らないまま終わります。
文章自体はとても読み易いのに、全体的に重苦しい空気感。
一人称で書かれた文がないので、何を考えているのか全く判らない主人公。
主人公に悪意を持つ沢山の人々。主人公に好意を持つ僅かな人達。
誰にも共感出来ず、誰も身近に感じないまま終わる物語。
評判は悪いですけど、伊坂幸太郎っぽいし、
面白かったとは言い難いけど、悪くはなかったと思います。


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