「K・Nの悲劇」
高野和明のデビュー3作目。ホラー?
予期せぬ妊娠に中絶を選択した若夫婦の妻が精神に変調をきたす。
人格が完全に変わって憑依されたとしか思えない行動に
愛する妻を救いたい夫と、自信喪失休職中の精神科医が対峙する話。
『中絶胎児が人間だと認められれば日本人の死因のトップは人工妊娠中絶なんです』
流産とか死産とか中絶とか、お産にまつわるトラウマがある人が読んだらしんどいかも。
作中で男責められまくりなので、男の人の方が更にしんどいかも。
男だけに責任があるわけじゃないけど、女にだけリスクがあるのが妊娠だからね。
男には産めないけど女には産めるという特権もあるので、男女のお得度は状況次第だと思うけど。
「妊娠は病気じゃない」と言って妊婦に無茶させたり,無茶したりする人いるけど
日本語の理解度が低すぎるよね。病気じゃないから治療出来ないのに体が本調子じゃない、
病気よりコワイ状態だっちゅーの。しかも身体だけじゃなく精神も本調子じゃないっちゅーの。
そういうことをあんまり考えずに安易な快楽に耽る系の人は一読してみても良いかも。
読んでも読まなくても、経験してもしなくても、何も感じない人はいると思う。それは全然悪くない。