SHINO's SketchBook
SHINOのときどき絵日記
 

2011年12月21日

  ■13階段(高野和明)

13階段
第47回江戸川乱歩賞受賞作ということで10年前の作品。著者デビュー作。
死刑囚の冤罪を晴らす為に奔走する刑務官と仮釈放中の青年の話。
死刑囚が事故に遭って事件発生時刻前後の記憶がないという特殊な状況。

死刑を執行する立場の刑務官が主人公の片方なので
執行の様子が克明に描かれていて、死刑制度の有無を考えさせられる内容。
死刑囚が首に縄を掛けられた状態で床が抜けるとか、
実際誰が直接手を下したか(床を抜く操作をしたか)が本人にも判らないように
ダミーのボタンも一緒に3人で押すとか、
真偽はともかく、そういう知識は既にあったので、執行者が苦悩するという話も
知ってはいたけれど、それでも私は死刑制度賛成派なので、
主人公の刑務官が二度目に経験した執行に関する苦悩は意外な視点。
色んなパターンがあるわけで、死刑に限らずだけれど、世の中の制度、仕組み等々は
絶対にベストはなく、多数決的思考によるベターでしかないのだと改めて思う。

別に死刑制度の有無とか小難しいこと考えなくても
サスペンスミステリとしてかなり出来のイイ作品。
真実はどうなのかが気になって読むのを止め難い内容。
最後のどんでん返しや過去の事件の真実も含め濃い内容の一冊。
暫く高野祭りの予定(笑)年末に何やってんだか… 我ながらダメっぷりに呆れる。


コメント