SHINO's SketchBook
SHINOのときどき絵日記
 

2011年01月08日

  ■終末のフール(伊坂幸太郎)

終末のフール
8年後に小惑星の衝突により地球が滅亡すると宣言されてから5年経った頃の
ひとつの団地の住民達の様子を描いた連作短編集。

8年後の小惑星衝突予測というのがあり得ないらしいです。
でも1週間後だとパニックモノにしかなりませんしねー。
よくある設定のようでいてこの猶予期間の長さで全然別物になるという。
8年というのは微妙な長さだと思うんですが、
やっぱり最初は強奪と殺戮に彩られたパニックモノですかね。

私は正直、死ぬならこういう死に方は理想なんですが(笑)
死後、誰かの記憶の中で生き続けるというのが実は気持ち悪いです。
こういう感覚はきっと人それぞれですね。
私は私を知っている人が亡くなると少しだけホッとします。
祖父母が亡くなったときも、両親が亡くなったときも、
「これで自分自身の記憶にないくらい昔の私をハッキリ知る人が減った」
という事実に安堵したという。普通の感覚なのか、変なのかは謎ですが、
私はそういう感覚の持ち主なので、
自分がいなくなると同時に自分を知る人もいなくなるという状況は本当に理想。
ま、これは本の内容とは全然関係ありませんが(笑)

この本は余命3年を生きる人たちの物語です。


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