「文庫版 姑獲鳥の夏」
百鬼夜行シリーズ1冊目。
再読です。シリーズ4冊目までは読んだけどその後読めてないので
出来ればこのまま一気に読んでしまうつもりで。
京極夏彦は読みやすいんだけど、それでもちょっと気が引ける分厚さだからね。
「文庫版 姑獲鳥の夏」は600頁強だけどシリーズ並べたら薄い方だという…。
どんどん分厚くなるシリーズですが既に2冊目は1000頁超してます。
文庫化済みの本だけでもシリーズ全部読んだなら何頁になるのか…。
さて再読の1冊目。
自他共に認める記憶障害並みに記憶力のない私ですが(苦笑)
この作品は結構記憶に残ってました。
語り手の主人公が特殊だからですかね。
認識論を中心に人間の脳の不正確さの描写が長々続いて
ソレが謎解きの核になるという解りやすい構成。
戦後間もない時代、色んな物事が混沌とした世の中で因習に振り回された悲劇。
妖怪はいつも人の内にある。