SHINO's SketchBook
SHINOのときどき絵日記
 

2008年03月09日

  ■てるてるあした(加納朋子)

てるてるあした
佐々良の街で起こる不思議な話を描いた「ささらさや」の姉妹編。連作短編集。
続編ではなく姉妹編なのは特に前作を読んでなくても支障はないから。
登場人物は主人公は違うけど、脇役は前作の登場人物が占めているので
前作を読んでいると人と為りが解りやすい。
ま、私は読んでても半分以上忘れてますけどね ┐(´д`)┌

ネグレクトと虐待の連鎖みたいなのがちょっとしたテーマかも。
非日常な不思議がまるで日常のように扱われてしまう佐々良ならではの話。
とげとげしい女の子が周囲の優しさに触れて成長していく物語。
最後はかなり泣けます。感情移入しやすかったから?
フィクションだって解ってるんだけどね。
腹が立ったり怖かったり、悲しかったりするわけなのよ。
そして勿論嬉しかったりもする。
沢山泣いて沢山励まされて、そして最初の一歩を踏み出そう。そんな感じ。


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