SHINO's SketchBook
SHINOのときどき絵日記
 

2005年07月28日

  ■水曜日のジゴロ(栗本薫)

水曜日のジゴロ―伊集院大介の探究」快楽殺人のお話。
シリアル・キラーが高確率(100%に近い?)で男性なのはトラウマの対象が母親(若しくは類する立場の人間)だからだとか。
愛してくれるべき立場の人間に"愛されなかった(若しくはそう思い込んだ)"事実は殺意を抱かせる程の憎悪になってしまうのね。
愛されなかった男は愛し方がわからずに性愛の対象の女を憎悪しちゃうのね。
んじゃ、愛されなかった女は?性愛では愛されるだけで満足して、慈愛の対象の子供を憎悪しちゃうのか?
所謂虐待の連鎖ってヤツ?
愛し愛され、色んなパターンがあるだろうけどね。

母親が無条件に子供を愛するなんてのは幻想だよね。
どっちかって言うと無条件で母親を愛しちゃうのが子供。
で、愛しても愛しても愛されなかったら自分の愛し方が間違ってるのかと思うよね。
愛し方わからなくなっても仕方ないよね。
でも正しい愛し方って多分私もわかんない。
愛しすぎたらダメな気がするのは愛し方がわかんないからじゃないの?
…と、つらつらとあまり意味もないことを考えながら読む。
単なる私の感想。子供が無条件に母親を愛するかどうかの真実は知らない。

伊集院大介が「あなたも人を殺すのか?」と問われて
「自分は絶対人は殺さない。死に向かう人を助けられないことはあるが、殺意を持って殺すことは絶対ない。
それはいきなり武器を持たされて戦場に送り込まれても変わらない。
殺さなければ自分が殺される状況なら甘んじてそれを受け入れる」
と(いうような内容を)答えてるシーンがあった。
人は殺意を持って人を殺した後には殺人者になってしまうから人間には戻れないとかなんとか…。

つい先日、Naoki氏と同じ話をしたんだよね、私w
なんだったかな?モラルだとか良心だとかの話をしてるときかな?
「世の中には完全な善も完全な悪もない」って私が言ったら、
横で聞いてたmasatsu氏が「殺人は完全な悪でしょう?」と言うので
「そうか?平和な世の中で人殺したら犯罪者だけど、戦争で人殺したら英雄じゃん」と答えて
そのときに「私は多分いきなり戦場に放り込まれて、殺さなきゃ死ぬ状況なら相手殺すよ」と答えた(笑)
実際にそういう事態に直面したらビビって何もできずに死んでいくのかもしれない。
逆に錯乱しちゃって惨殺するのかもしれない。
わかんないけど「殺人者になって生きていくよりは死を選ぶ」っていう気持ちにはなれない。


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