SHINO's SketchBook
SHINOのときどき絵日記
 

2005年06月20日

  ■異邦人-fusion (西澤保彦)

異邦人―fusion
タイムスリップ物です。
設定が細かくてねー。
スリップ先の過去からみて未来に当たる現在の紙幣や硬貨、
身に着けていった物品に関しての合理的な説明が凄い。
当然タイムパラドックスとかパラレルワールドとかにも作中で言及してある。
ま、こういうのは答えがないので微妙なわけだけど ^^;

主人公が23年前にタイムスリップして、23年前に殺された父を救えるか?って話なんですが、

えーっと…ネタバレかな?
これからもし読む人は以下は読まない方がイイかも。
ネタバレになるほどのことではないと思うけど、一応。

主人公がタイムスリップした意味って殺人を食い止める、じゃなくて
己の心の内に向き合うというのが目的だったようです。
この辺りは解説に詳しく(ネタバレ注意の前書き付きで)書いてあるので割愛。

人間ていうのは自分に都合の悪いことは極力考えないように出来てるんですね、きっと。
重要なことなのに興味のないふりをして、他者の行動の意味を深く考えずに流してしまう。
他者だけでなく自分の行動の意味もよく考えない。
無意識にそれを行ってしまうからコワイですね。
誰しも自分の醜い部分は直視したくないわけで、自己防衛本能の一種なんでしょうが
人間の脳味噌なんて信頼出来ないなぁ…って思います。
記憶も感情も自分が信頼している程確実な物ではないんだろうな、と。
だから現実と真実は必ずしもイコールではないわけね。

ワケわかんなくなってきたので適当に終わる(笑)


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