SHINO's SketchBook
SHINOのときどき絵日記
 

2005年05月02日

  ■両性具有迷宮(西澤保彦)

両性具有迷宮
なつこ、孤島に囚われ。」に続く森奈津子シリーズの2作目。
多分、西澤ファンにあまり評判の良くないであろう作品 ^^;
一応SF風味ミステリですが、西澤氏の他のSFミステリとは違いロジック重視されていなくて
SF設定は御都合主義。謎解きも適当。楽屋落ち的なネタ有り作品。

主人公の森奈津子さんは実在のSF百合作家。
脇の図子慧さん、倉阪鬼一郎さん、野間美由紀さん、柴田よしきさん、牧野修さんもすべて実在。
野間さんのみ漫画家で他は全て作家。
残念ながら、私は野間さん以外の方は読んだ事がないのでよくわかりません ^^;
図子さんは多分雑誌で読んだ事があると思いますか、遙か昔で記憶に残ってません。
他の方々も雑誌で見た事があるかもしれませんが記憶に残ってません。
SFかホラー系の作家さんではないかと思われます。
作中のキャラがどの程度実物に即しているのかは謎ですが、作品を知っていると面白さが変わるかも。

主人公が百合作家、しかも耽美系妄想癖有りのバイセクシュアルということで官能シーン満載。
で、純粋に官能小説として楽しむならどうかというと微妙にお笑い系(苦笑)
でも巷に溢れる男性主体の官能小説やアダルトビデオ等の
突っ込まずにはいられない必然性のなさや身勝手男の幻想に辟易してる人にはオススメw
女性ばかりのオージーパーティシーンも有り、(しかもSF設定により男性器所有の女性達^^;)
健全とは言い難いけれど、いきなり挿入やレイプされてよがったりする話よりは遙かにマトモ。
# 性交はお互い合意の元でお互いが快楽を得られるというのが基本ですからw
2002年度センス・オブ・ジェンダー賞特別賞受賞作ということでジェンダー問題に関する記述も一読の価値有り。
ただし百合とSMとコスプレに抵抗のある方にはオススメしない(笑)


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