凄く構成の凝った本でした。 1冊で何度も美味しい本です。 「 安達ヶ原の鬼密室」だけの長篇だと思っていたのに 開いてみたらまず短篇前半、中編前半、そして本編になります。 目次もないし、全然別の話なのに何故途中に本編を挟む形で別の話が書かれているのか、 疑問に思いながら、短篇も中編も解決編を気にしつつ本編突入。 平行して3冊(もしくは4冊)の本を読んでいる気分になります。 そして最後まで読んで「なるほどね」と納得。メインの謎解きも勿論ですが構成の妙だけで充分楽しめました。