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Apple PowerMacintosh7500/100 1996.9 購入
・PowerBook への憧れ
PC-9821 Xf を購入し、パソコン使用用途の中心がゲームから通信へ移るにつれ、私は Macintosh へ憧れるようになった。元々 Macintosh
には興味があったのに加えて、特に PC-98 にこだわる理由がなくなってきたからだ。さらに、これまで二台デスクトップマシンを買ってきたのでノートパソコン欲しかったこともあって、Macintosh
のノートパソコン、つまり PowerBook への憧れが深まっていった。1995 年の年末には PowerBook5300c の購入を真剣に考えていた。このときには購入に至らなかったが、Macintosh
を買うときは PowerBook を買おうと心に決めていた。
・購入は突然に
1996 年夏に Apple MessagePad130 を購入。MP130 とパソコンの接続がうまくいかなかったことについては MessagePad130
のページを参考にして欲しい。Apple の MP130 を繋ぐのには Apple の Macintosh が良いだろうということで、特に計画していたわけでもなく突発的に購入を決意する。そのとき見かけたチラシに
特売品として PowerMacintosh7500/100 が載っていた。当時、PowerMacintosh は 7600 シリーズに移っていて、7500
は型落ちだったが、ドーターボードを差し替えることによって CPU をアップグレード出来るのでその気になれば長く使うことも可能だろう。「Macintosh
を買うときは PowerBook」という決意は「デスクトップとノートパソコン、両方あった方が何かと便利」と自己正当化されて購入に至った。
・初期不良、それとも Mac だから?
Xf 購入の際に入力が二系統のディスプレイを買っておいたので、今回購入したのは本体のみだった。購入後動作確認してるとどうもおかしい。電源を入れても起動されないときがあるのだ。起動されないときも数分放っておくと起動するときもある。全く起動しないなら故障ということになるがそうでもなく、もう一台パソコンがあって特に困らないこともありそのときは「Mac
はこんなものなのかな」と変な解釈をして修理等には出さなかった。付属のキーボードにはファンクションキーが無く、ATOK の変換にファンクションキーを多用していた私としては非常に使いにくかった。そんなこんなで購入後しばらくは
MP130 の母艦としての機能しか果たしていなかった。
・モデムの購入と ComNifty
あまり使われていなかった PM7500 だが、最終的には Mac 一本にするつもりだったので、Mac 用のモデムを購入し、通信環境から移すことにした。この時に個人的に感動したのが、ComNifty
による自動巡回である。Xf では自動巡回の類は行わず、行きたいフォーラムや会議室は全て手動で巡回していた。ログも日付での管理のみでフォーラムや会議室毎に分けていなかった。初めての自動巡回ではその手軽さに驚いた。Win
環境でも色々な自動巡回ソフトやツールを導入しておけば良かったと後悔した。
・クイックガレージとメモリ増設
通信環境をはじめほとんどの機能が PM7500 へ移り、1997 年 2 月にはインターネット・サービス・プロバイダに加入、いよいよメインで使っていこうというときに、やはり電源周りの不具合が気になったのでアップル・カスタマー・アシスト・センターへ電話した。PM7500
が古い機種だったので、担当の方は保証期間が過ぎていると思ったらしく「何で症状が出てすぐに連絡しなかったんですか」と問われた。「Macintosh はそんなものかと思ってました」とさらっと答えられた担当の心境はどんなものであっただろうか。保証期間内だということを説明すると、クイックガレージへ持ち込むようにと教えられた。そのときはクイックガレージを詳しく知らなかったが、パソコンを持ち込めばその場で対面修理してくれるというのは素晴らしい制度だと思う。メーカーに送って修理依頼すると二、三週間かかるところをパーツさえあれば二、三時間で直してくれるのだからパソコンが無いと困る人には非常にありがたいだろう。クイックガレージで
PowerBook の対面修理が打ち切られときに反対の署名活動が行われたことでもその辺りが伺える。現在クイックガレージでの PowerBook の対面修理は復活している(らしい)。
閑話休題。クイックガレージで修理してもらえるなら、そのついでにメモり増設をしてもらって、メモリ増設作業利用を節約しようと思いついた。メモリは標準 16MB
に加えて、32 MB を増設。さらにセカンドキャッシュ 256KB も追加した。ビデオメモリも 1M 増設しようかと思ったが、予算の関係で断念した。あわせてキーボードもファンクションキーがついたものに買い換えた。
・その後の PM7500
環境が整い、いよいよ本格使用を始めた PM7500 であるが、1997 年 5 月に念願であった PowerBook2400c/180 を購入すると、あっさりメインマシンの座を譲り渡した。その後は主に
PB2400 の予備機として使用される。PB2400 の再インストールの際には AppleTalk で接続して必要なファイルを PM7500 に保存しておけるので重宝した。引越の際にも持ってきて、SHINO
や子供達のお絵描きマシンとして使用されるが、でかい筐体とでかいディスプレイで邪魔者扱いされることもしばしばであった。2000 年末からの PB2400
パワーアップ計画の際、PB2400 ではなく PM7500 をパワーアップしようかという案もあった。メルコから G4 カードが安く出ていたからだ。CPU
を G4 にして、メモリをガンガン増やし、ハードディスクを交換すればかなり快適な環境が得られるのでは、と考えたが結局 PB2400 をパワーアップすることにした。どうもノートパソコンに慣れてしまうとデスクトップをメインで使う気になれなかったのが一番の理由だ。こうして
PM7500 を起動することはほとんどなくなっていく。
PM7500 はメインとして使われた期間が非常に短かったが、購入時からその宿命を背負っていたのかもしれない。MP130 と PB2400 に挟まれた悲劇のマシンとも言えるだろう。私にとっては「Macintosh の世界への入門マシン」であり、それ以上でもそれ以下でもなかった。2001 年 5 月にマンションで常時接続インターネットに加入し、家のパソコン全てがインターネットに常時接続できるようになったので、現在、PM7500 は Naoki のインターネット端末として活躍?している。