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SONY PEG-T600C/L 2001.12 購入
まず、前回の経過報告を。前回 FastCPU をインストール後 CLIE の動作が不安定だと書いたが、クロックを MAX の 55 から 45 に落としたところ安定して動作した。今は少しずつアップして 52 で試しているところだ。これくらいまで上がれば十分な気もするので安定したクロックで固定したいと思う。
先日、会社の同僚がいきなり「電子手帳の類が欲しいので予算一万五千円でどれか見繕ってくれ」と言ってきた。一万五千円という予算が無茶な気もするが、Palm 100 とか 105 なら 何とかなるだろう、ということで Web 上を探し始めた。すると、あの名機と名高い PalmVx のIBM 版 WorkPad c3 を八千八百円で売っているショップを発見。その旨を同僚に伝えると、それを買えと即断、そのまま注文となった。
実際に届いた商品を見て Palm の根っこみたいなものを感じた。確かに CPU 等のハードウェアスペックでは現行機種に劣るが、体感速度ではそんなにストレスを感じさせず、きびきび動く。私は Palm ではカラー機種しか使ったことがないが、モノクロの視認性も全く問題ない。CLIE とは違う Simple Palm の神髄を見たような気がした。薦めておきながら同僚が Palm のペン入力に馴染めるか不安だったが、何とか上手く使っているようだ。マメな正確なので今はせっせと色々なこと入力しているが、どうも作業を Palm に合わせている気がする。本来 PDA は日常の作業のアシスタントとなるべき存在で、行動を PDA に合わせてしまうと本末転倒になってしまう。かく言う私自身もその傾向がかなり強いと自分で思う。まだまだ CLIE を使いこなすと言うよりは使われている感じがする。
さて、ようやく本題。PDA におけるスタイラスペンはパソコンにおけるキーボードのようなものなので、こだわりを持ってる人は多い。私自身は Newton を使ってるときに二本買ったが、どちらかといえばアクセサリ的要素が強かった。PSION ではキーボード入力がメインになるので特にスタイラスペンを買ったりはしなかった。Palm でも純正もしくは Newton のときに買ったロットリングのトリオペンを使っていて、専用で新規に購入するつもりはあまり無かった。ところが、丑や製の手帳型ケースを買った際に、CROSS 社の MicroPen も購入することになってしまった。これは、手帳型ケースの留め具に純正以外にスタイラスペンが必要だったためで、決して本意ではなかった。このスタイラスペンによる留め具は「開けたり閉じたりするときにいちいち抜き差ししなければならないので面倒」という意見もあったが、個人的にはあまり気にならなかった。ケースを開くということは Palm を使う、つまりペンも使うと言うことで、この動きには違和感は感じなかったし、MicroPen の使い勝手も悪くなかった。
MicroPen を購入してから一ヶ月弱、信頼文具舗から掌極道開発による MiniBar なるものが発売された。MiniBar とは簡単に言えば市販ボールペン用のスタイラス替芯である。前述ロットリングのトリオペンも、本来赤色がささっているところにスタイラス替芯がささっている。この MiniBar がただのスタイラス替芯と違うところはそのペン先の精度にある。Minibar の開発元である掌極道は cRossBar の開発で有名で、そのこだわりの精度は多くの支持者を得ている。その cRossBar の精度を他のボールペンでも体験できるようになったのが MiniBar というわけだ。
スタイラスペンとしての質も高く、お値段も手頃な MiniBar に私の食指も動いたが、結局発売されてから購入まで約三ヶ月の間が空いてしまった。これには多少わけがある。MicroPen のペン先はスタイラスではなくボールペンだ。後端の部分がスタイラスチップになっていて画面はそこでタップする。このチップはタップする分には問題ないが、文字を書くには少し厳しい書き味だ。MiniBar を導入すれば当にこの悩みは解決するのだが、それだとボールペンが使えなくなってしまう。仕事中はともかく、プライベートでは筆記用具を持たないことも多い。そんな時 CLIE と一緒に MicroPen を持っていれば何か役に立つこともあるのではないかと考えたのだ。しかし、三ヶ月が経過しそんな機会は無く、またボールペンとして使った場合の MicroPen は書きやすいとは言えない。後端のチップの書き味も気になっていたので MiniBar の購入を決意した。
実際に商品が到着して、黒色の芯は MicroPen に白色の芯は青がインク切れになっていた4芯タイプのボールペンにセットした。果たして MiniBar の書き心地は噂に違わぬものであった。MicroPen はスタイラスとして精度がかなり向上した。4芯タイプの方もロットリングのトリオペンと比較して明らかに書き味が違う。MiniBar は確かな書き心地と満足感をもたらしてくれた逸品だ。以下に写真を交えた極簡単なレビューを掲載するが、写真がイマイチなのはご容赦願いたい。
開梱したところ。 この写真では分かり難いが黒と白の二本セットになっている。 |
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今回入替対象の CROSS MicroPen と比較用のロットリングのトリオペン。 |
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入替前の MicroPen のアップ。 |
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入替後の MicroPen のアップ。黒の芯がボディカラーとマッチしている。 |
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比較用のロットリングトリオペンのアップ。写真はピンぼけ気味だが、ペン先はやはり MiniBar の方が尖っている。 |
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三本並べた状態。 一番上が4芯タイプのボールペン。これは五年前の初デートで SHINO に貰った想い出の品。 |