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SONY PEG-T600C/L 2001.12 購入
前回も書いたが、私が DOC アプリとして Crs-MeDoc を選択したのは偶然だった。Crs-Launcher をダウンロードしたついで、といっては何だが、とにかく Crs-MeDoc を DOC アプリとして使うつもりは無かった。しかし、いざ使ってみると使い易い。Crs-Launcher との連携もできるし、DOCList の面で Edit ボタンを押せば、PenDoc が起動して編集もできる。PenDoc は編集もできる DOC アプリとして有名だが、実のところ私はそれ以上 PenDoc について詳しいことを知らない。Crs-MeDoc と PenDoc の組み合わせは強力だが、できないこともある。それはテキスト形式文書の閲覧だ。PooK や J-DOC Reader ならそれができる。しかし逆に編集はできない。この辺り"決定版"みたいなソフトはなかなか無いものだ。しかし、本来 DOC データは主に閲覧の用途に用いられる。それを編集する必要はあるのだろうか。さらに、Palm で テキスト形式の文書を扱う必要があるのだろうか。この辺りを私なりにもう少し掘り下げたい。
Palm で文章入力するといえばまずメモ帳を思い浮かべるだろう。標準搭載アプリで Palm Desktop ともシンクロ可能。しかし 4K バイトを超える文書は扱えない。対して
4K バイトの壁を打ち破ったのが DOC データで、主に長文の閲覧に用いられる。青空文庫が良い例だ。PenDoc などの DOC エディタを使えば DOC
データを編集することもできる。
4K を越える文章を扱える DOC データを編集できるならメモ帳は不要なのではないだろうか? ここで問題なのは、果たして Palm 上で 4K を越える文章を入力することがあるか?
という点だ。サイズの大きな文書は DOC 形式にして Palm では閲覧のみ、日常の文書入力はメモ帳で、という感じで使い分けるのが一般的なのだろう。
Palm 上で文章を入力する場合はメモ帳形式か DOC 形式になるわけだが、これがテキスト形式も扱えるとなるとどうだろう? 私は revo のときも文書作成は基本的に SHIFT-JIS のプレーンテキストで行うようにしていた。そうしておば、もし revo が故障してもテキストデータは利用可能だ。Palm では J-DOC Reader などでテキストの閲覧、書き出しが可能だ。この場合テキストは外部媒体に保存することになるので、入力した文章を最終的にテキストに変換する習慣をつけていればメモリスティックを経由してパソコンでも利用できる。メモ帳形式も DOC 形式もパソコン上で利用できなくはない。結局 Palm 側か PC 側かどちらに重点を置くかの違いになるが、PDA は故障などで機種が変わってしまう恐れが PC より高い。事実私は EPOC マシンから Palm デバイスに乗り換えている。ファイル容量がかさむが、Documents To Go を使えばエクセルやワード形式も扱えるので、私はできるだけ、PDA ではなく、パソコンの方のファイル形式に統一していきたいとは思っている。しかし、この結論はもう少し待ちたい。テキストを扱うために Palm 上での操作が複雑になりすぎると Palm の利点を活かせなくなる。Palm での操作はできるだけシンプルに行えて、なおかつ文書の連携もキッチリできるような方法を模索したい。その意味で前回紹介した SetonNotes には期待している。