「ヒア・カムズ・ザ・サン」
まず、7行だけの粗筋があり、そこから起こされた話。
一部の設定と名前が同じで全く別の内容のparallelも収録。
二篇同時に読むと、後編の登場人物に対してどうしても違和感があり
物語がストレートに入ってこない気がする。
どちらもいい話なだけに、読後の強烈なフィクション臭さで白けてしまうのが残念。
二篇とも、こじれた人間関係を主人公が整える話。
ベタベタするような甘ったるいシーンは一切ないのに
それぞれの愛情がはっきりわかるのが凄い。
子供の言い分、「ああしてくれればこう出来るのに」
大人の対処。「全て一旦諦める」