「SOSの猿」
『いかなる時も暴力は悪なのか』と『因果関係と責任の比重』がテーマの
別々の話が並行して進んで最後で収束されるという展開。
五十嵐大介さんの漫画「SARU (上)(下)」と連動した作品らしいですが、漫画の方は未読。
『いかなる時も暴力は悪なのか』の方はひきこもりを悪魔払いで治そうとする話で、
『因果関係と責任の比重』は20分で三百億円の損害を引き起こした株の誤発注事件の
原因を探るSEの話。
リアルな話の中に唐突に孫悟空が出てくるのでわけわかりませんが、
その辺を気にせず読めば、私は中盤まではそこそこ楽しく読めました。
オチが中途半端でイマイチなのは漫画の方を読んでないせいかもしれません。
でもオチは大して重要じゃない気がします。
結末がどうでも良くて尚且つ好きな作家はこの人だけかもしれん(笑)
完璧な人間なんていないというのを作品全体で語っているところが好きなのかな?と思う。
卑下するなってことだし、寛容になれってことだし、…他にもいっぱい詰まってる気がする。