「妃は船を沈める」
作家アリスシリーズ。
中編2作を幕間で繋げて長編に仕上げた作品。
読みどころはやはりジェイコブズの『猿の手』の解釈。
ホラーとしか見てなかったので別の解釈があるとは思わなかった。
脳味噌使って読んだら全然別の形になる作品を過去いくつ読んでるんだろう…。
色々と勿体ないことをしているのかもしれない。
猿の手モチーフの第一部のトリックはわりとありふれてると思うけど、
川で流される子供に関するエピソードはキツイ。
第二部の方は登場人物の感情があまり伝わってこず、
誰かが誰かを思う気持ちの真剣さや、もっと言えば真偽すら謎で
印象が淡泊なのに愛憎劇的な内容がどうもしっくりこなかったカンジ。
トリックもなんだか際どい。
二部で登場した高柳刑事が今後どんな風に関わってくるのかが気になる。
このまま消えるキャラではないと思うので、勢いに任せて火村の謎を解いてくれそう。