SHINO's SketchBook
SHINOのときどき絵日記
 

2010年11月13日

  ■重力ピエロ(伊坂幸太郎)

重力ピエロ
刊行順に読むと言いつつ陽気なギャングをすっとばして重力ピエロ。
陽気なギャングはこの後シリーズ2冊まとめて読む予定。

母親がレイプされて生まれた弟を持つ主人公視点での物語。
レビューを見たら笑えるくらい極端に賛否両論でした。
いやいや、ホントに本は他人に勧めたらダメだね(笑)

私は楽しく読みました。
一気読みといってもいいくらいの速度で読めてるし、読んでる間楽しかったし、
そんな本に出逢えてシアワセv

ミステリ部分に関しては、動機も犯人も判りやすいので謎解きとして読む本ではないと思う。
家族愛がテーマというのも陳腐なカンジ。
文章自体を楽しむというか、文体と技巧が主軸の作家なのではなかろうか。
伊坂作品は登場人物が気障な会話を交わすというのが定説らしいが
私にはその気に障る部分がよく判らないので、文体が好きなのだと思う。
くどすぎると言われる蘊蓄も嫌いじゃない。遺伝子の話好きだし(笑)

バカ丸出しのバカとインテリぶったバカとバカの振りしたインテリとインテリをひけらかすインテリ。
4番目が一番好きです。


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