「ラッシュライフ」
5つの視点の物語が徐々にリンクしていくという話。
自分の人生の主役が自分なのは当たり前。
でも他人の人生の重要な脇役でもあるということ。
どうやらカオス理論とかバタフライ効果とかが凄く好きな作家さんのようなので
人のちょっとした行動が大きく他者に反映していく様子を描くというのが重要なのかも?
最後まで読んでも何かが収束したり解決したりする話ではないので
主題がよく解らないのだけれど、やはりココは単純に
色んな人生の一部が描かれていただけと見てよいのではないかと思う。
他者の人生を垣間見て何を感じるかは人それぞれなわけだし。
前作も今作も殺人とか窃盗とか傷害とか、所謂犯罪があからさまに悪とは描かれていず、
見ようによってはかなり軽く人命を扱っていたり、犯罪者を美化しているので
受け付けない人は全然ダメなんだろうなーと思う。
次は「重力ピエロ」イキマス。
もうAmazonのカートに伊坂文庫全部投入されてるし、多分私はこのまま制覇しますよ(苦笑)
もっと早く読んでおけば…とは思わない。
ココまではまってしまう自分に呆れる。