■収穫祭<上><下>(西澤保彦)
「収穫祭〈上〉」「収穫祭〈下〉」
過疎村での大量殺人事件生き残りの人生と事件の顛末の話。
先に読んでいたmasatsu氏に感想を訊いたら『読み物としては面白い』と。
確かに、読み物としては面白い。
西澤保彦集大成という感じ。
記憶の喪失と改竄。倒錯的な性癖の持ち主達。無感情な殺人。
登場人物が無情で人間味がないので全くリアル感がないけど
リアルじゃないからこそ、大量殺人事件を特に嫌悪感を抱かず読めたと思う。
上下巻合わせて1070頁、続きが気になって一気に読めた。読み易い。
伏線確認しつつ読み返してみたい気分にもさせてくれる。
タイトルが黒い。