「探偵伯爵と僕 His name is Earl 」
元々は講談社ミステリーランドというジュブナイルシリーズの1冊。
なので小学生の主人公視点で綴られる一人称。
学年はハッキリ書かれていなかった(と思う)けど4年生以上くらい?
頭の回転の速い子です。
実際の小学生がどの程度考えているかというのは
自分がそういう年代だった頃が昔過ぎて思い出せない(笑)
大人が思っているよりは考えているけれど
やはり浅はかというのが私の子供に対するイメージ。
なので、この本の主人公はかなり頭の良い子に思うんだけど
実際の子供はどの程度頭がいいんでしょうね。
子供って大人にはそういうの絶対見せないからわかんない。
中学生より小学生の方が頭使ってたりするしね。
ジュブナイルというには微妙に重い事件を扱った作品。
最後の最後で明かされるオチも怖い。
子供に解るのか?
男に解るのか?
謎。
大人視点で読むと子供の淡々具合も微妙に怖い。
でも子供っていうのは残酷だし、
大人よりもずっと順応力があるので
こういうもんかな、とも思う。
登場人物に代弁させている作者自身の社会批判が露骨。
子供向けだから敢えてストレートに書いてある?
死刑廃止論かなー、いや、精神鑑定批判論か。
無差別殺人犯を死刑にしたいが為に責任能力があったという方向へ持って行くよりも
病気なら病気と認め、そういう人への研究を進めて犯罪予備軍発見に繋げるべき、みたいな感じ。
実際、無差別殺人犯とか異常性欲者とか調べてみたら脳に同一の欠陥があったりするんですかね?
精神の病はいくら調べても個人差な気がするんだけどどうなんでしょう?
調べてみて脳の欠陥なり、精神状態の顕著な徴候だったりが判明したとして
現在の法律では何も対処できない気がするんですけどその辺りはどうなんでしょう?
子供向けの本にこういう内容をストレートに書くのは子供に考える機会を与えるという意味でアリなのか。
それとも私が難しく捉え過ぎなだけで子供はそこまで考えないのか。
昆虫採集する子供に向かって
「虫になら出来るのに犬や猫に出来ないのは何故だ」と問う大人。
それだけで私は怖いんですが(苦笑)
子供に訊かれたら答えに窮するんだもん。
命の重さが色々で、世の中はとても不公平で、
理不尽なことは当たり前のようにある。
いつそんなことに気付いちゃうんだろう。