SHINO's SketchBook
SHINOのときどき絵日記
 

2010年02月25日

  ■楽園(上・下)<宮部みゆき>

楽園(上) (下)
模倣犯」から9年、ライター前畑滋子が主人公のスピンオフ作品。

12歳で亡くなった荻谷等が持っていたと思われる超能力の真偽。
そして、等が『観た』少女殺害事件の真実。
この二つを軸にして描かれた前畑滋子の取材記録。

犯罪ではなく、人間が描かれた物語なのだと思う。
9年前の傷を抱えたままゆっくり進み出した主人公。
子を亡くした親の想い。
子をかばう親の想い。
僻み。妬み。すれ違い。歪んだ愛情表現。
責任転嫁。自己防衛。譲れない矜恃。
伝わらない想い。
言えない言葉。
言わない言葉。
言ってはならない言葉。
言うべき言葉。
ちょっとしたボタンの掛け違いがいつの間にか全然別の道に進んでしまう怖さ。
決して他人事ではないありふれた日常とありふれた迂闊さ。

そんなことを色々考えてしまう作品。
年齢や、性別や、環境で全然感じることが違うんだろうなーと思う。
私はやはりどうしても母視点で物事を見てしまうからね。
思考が偏ってるな~と時々思う。仕方ないとも思うけど。


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