SHINOがおれに「別れないから大丈夫だよ」なんて言いながら徐々に連絡がとれなくなったあのころから、
もう27年が経ったんだね。月日が流れるのは早いものです。

あ、そうそう、手紙を書いたのは何か理由があるわけではないんだ。
ただなんとなく学校の前を通ったらなつかしくなって、思いつくままに書いてみようと思い立っただけ。
驚いたかな。

思い返してみると、あのころSHINOはとても余裕があって、大人びていたなぁと思います。
男子と幅広く仲が良かったSHINOに、おれは「男好きだな」などと皮肉を言ったけれど、
SHINOは平気で「そういう女が嫌いなら付き合わなくてもいいんだよ」と返していましたね。
そういうSHINOの余裕が、やけに鼻についた思い出があります。

そういえば、おれはともかく、SHINOにとっては初恋でしたね。
最初のころのSHINOは、手をつないだときに手汗をびっしょりかいていたと思います。
あれはなんだか、こっちも緊張しました（笑）。

まだ付き合い始めのラブラブだったころ、SHINOは
「もう彼氏は人生に一人いれば充分」などと言っていましたよね。嘘つけと思ったけど、嬉しかったなぁ・・・。
ま、結果を見てみても、完全に嘘だったけど（笑）。

総括して言えば、おれはSHINOと付き合えてよかったと思っています。
振り回されたけど、そのおかげで忍耐力もついたし、言いたいことを封じ込める技も身に付きました。

いろいろ書いたけど、おれはSHINOが大好きでした。
これからもSHINOらしさを大切に、あと、そろそろドリンクバーで吐くほど飲むのはやめて（笑）、
いつか幸せになってください。

またいつか会いましょう。では。