先日立て続けに読んで空気が加納状態(笑)なので最新刊「モノレールねこ」に突入。
30~50Pくらいの短篇が8作の短篇集。それぞれ単独のお話だけど全体的にみると家族テーマっぽいカンジ。
しんみりほのぼの系。小説なのに童話でも読んでるかのような。
解説の書き出しで「やっぱり泣いてしまった。またしても、ザリガニにやられてしまった」とあるが
ホントにザリガニの話で泣く。
うっかり捕獲され、とある家族の一員になったザリガニの一人称の物語。
表題作のモノレールねこは不細工でオマケにデブ猫が伝書鳩ならぬ伝書猫になるお話。
モノレール猫の由来はタルタルのスライムみたいなお腹で塀の上にいる姿w
どれも読みやすい文体でクスリと笑ってしまう描写が多々あるのに
やっぱりしんみり色々考えさせられるお話ばかり。
明るい話ばかりではないけれど読後感は全然悪くないので
加納さん未読の人にもお勧めしたい一冊。