SHINO's SketchBook
SHINOのときどき絵日記
 

2008年03月19日

  ■謎亭論処(西澤保彦)

謎亭論処"めいていろんど"―匠千暁の事件簿」タック&タカチシリーズ短編集。
西澤氏のデビュー作「解体諸因」と同系の短編集。
シリーズメインキャラ4人が出てくるものの時系列的にはバラバラで作品毎に別キャラの一人称。
収録作品も殆どが「「解体諸因」と同じ時期に書かれているのでまだキャラ造形も固まっていない感じ。

時系列バラバラで傾向も色々な作品なので余計に感じるのかもしれないけど、
どうもシリーズ通してもキャラのイメージが固定されない ^^;
内容は推理の段階で終了しているのでそれが真実かどうかの追究までされていない。
探偵が「こうだ」と言えばそれがまさしく正解なのかもしれないけれど、
想像や偶然で処理される事象も多く不完全燃焼感がやや残る感じは否めない。
軽いのか重いのかも判断し辛い内容もあり。
要するにミステリとしてはビミョーw
ファンじゃなければイマイチなのかもしれませんが
私はシリーズのファンなのでそれなりにキャラの背景を想像して楽しめました。


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