SHINO's SketchBook
SHINOのときどき絵日記
 

2008年02月24日

  ■龍臥亭幻想(島田荘司)

龍臥亭幻想(上) (下)
御手洗モノというか石岡モノ。
そして今回は吉敷刑事が登場。

石岡は好きじゃないんで御手洗が出てくるの楽しみに読んでましたが
御手洗は電話でちょこっと登場しただけでした (´・ω・`)
石岡は何もせず、ただ人が殺されていくのを見守るのみ。
唯一の功績は前途ある若者が殺人犯になるのを阻止した辺り。
事件のトリックの一部は御手洗と吉敷が解明するし全貌に至っては犯人が告白。

トリック自体はかーなーり無理がある。
でも世の中の偶然は実は必然なのかもしれないしね。
結果が全てで「こうなっちゃったんだもん。仕方ないじゃん」なわけだ。
猟奇殺人事件ですが、懲悪物でもあるので読後感は特に悪くはない。

都会と田舎、どちらが怖いかといえば田舎なのかもしれない。
どちらにも目に見えないバケモノは潜んでいるけれど、
田舎のバケモノの方が年喰ってるだけあってより強大かもしれない。
そんな風に思う話。


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