「光る鶴 吉敷竹史シリーズ16」
中篇一作と短篇二作、内短篇一作は他のキャラがメインで吉敷竹史は完全に脇役。
表題の中篇は冤罪事件物です。島田氏某冤罪事件救済と死刑廃止運動かなり力入れてますしね。
しかし昔ならともかく、これだけ科学が発達して些細な遺留品で色んな情報が得られる現代でも
冤罪ってなくならないもんなんですね。
痴漢なんかは冤罪も多そうな気がするけど ^^;
一応死刑廃止問題も絡めてるのでここで問題になる冤罪は殺人事件ですからね。
人間のやることだから間違いはなくならないという気もします。
これに裁判員制度とかいうので一般人も巻き込まれるんでしたっけ?
基本的に拒否権がないとかなんとか、どうかと思うんですが…。
あんまり詳しくないので私自身の思想は多くは語りません。
最終的に「やりたくない」のヒトコトに尽きますし(苦笑)
話が逸れました。
コレ(光る鶴)26年前の事件が冤罪である事の証明として吉敷が確固たる証拠を見つける話ですが
展開上仕方ないんだろうけど警官無能で横暴。
島田氏の描く脇役の警察関係者は皆そうですけどね ^^;
短篇の一つが吉敷が刑事になった志望理由みたいな話しでしたが
権力主義の警官に反発して…みたいな内容でした。
で、無能で横暴な警察関係者の話が二篇続いた後で
最後の短篇は推理物ではなくて地道に靴底をすり減らす刑事物w
私はこの刑事も好きじゃないけどね。
ラストで吉敷と二人"青春時代の想い出を語らい友情を深め合う心温まるストーリー(解説抜粋)"って…。
個人的にこの青春時代の語りがすんごくすんごくイヤでした。