「あきらめのよい相談者」
単行本出版から10年後の文庫化。
他にこの作家の本は出ていないようなのでこれきり作家業は廃業したのかも。
本業は弁護士らしいし。
知らない作家だったけど本屋で平積みされていたので手に取ってしまった。
創元だったし、失敗はないと思っていた。失敗だった。
語り手ワトスン役が弁護士で友人がホームズ役のシリーズ短篇4作。
ワトスン役なんだから仕方ないのかもしれないけど、弁護士のクセに頭悪すぎ。
4編とも途中で謎が解けてしまうのでミステリの醍醐味は全くないし、
キャラも性格が悪くて好きになれない。
買ったことを後悔する本は年に数冊あるが、今年のワーストワンはこれ。
実は300ページに満たないのに読み始めてから読み終わるまでに一ヶ月以上掛かっている。
途中でくだらなくて読み進めるのが苦痛になるから。
最後まで読めば印象が変わるかと思って頑張って読んだけどダメでした。
弁護士の本音を垣間見られるという点には価値があるかも。
でもこの弁護士にはお世話になりたくないと思うけど(笑)