「黒の貴婦人」
タック&タカチシリーズ8冊目の短篇集3冊目。
作者本人もあとがきで書かれてますが、このシリーズは出版社がバラバラで
発表順と時系列も一致してないので把握しにくいシリーズです。
着実にタックとタカチが親しくなっていってるのはわかるんだけど…。
ま、キャラの変化や他作品とのリンクを楽しむのでなければピンで読んでもミステリとして充分楽しめます。
キャラの背景がある程度わかっている方がより楽しめるのは当然ですが。
この作品に限らず西澤作品に漂う明るい描写のシーンでも背景が暗い感じが何とも言えず。
このシリーズは性別を超えた友情の描かれ方が好きです。
恋愛感情が皆無なわけではないのにそれをも超える友情。
これを男女間の友情が成り立っているというか否かは個人の判断なんでしょうけどね。
恋愛感情と友情が全くリンクしない別の物と定義する必要はないんじゃないかと私は思います。
自分が男だったら絶対惚れてる女が友人にいるし、
出会い方が違えば恋愛していた男が友人にいる。
それでいいんじゃないんでしょうかね?
ってコレ本の感想じゃないな(笑)