SHINO's SketchBook
SHINOのときどき絵日記
 

2005年08月15日

  ■時生(東野圭吾)

時生」NHKでドラマ化されて既にDVDにもなっているようです。(トキオ 父への伝言)
当然私は映像は観ていませんが ^^; ラストがどうやら原作とは違う様子。

遺伝的な病気によって不治の病を患う息子。
既に意識もなく、最期の時が訪れつつある時に夫婦は語る。
「産んだことを後悔していないか?」と問う夫に
「生まれてきてよかったと思うか息子に訊きたい」と答える妻。
その答えを既に知っている夫は過去の不思議な物語を始める。

タイムスリップという設定がSFかもしれないけれど
それを意識せずに読めば、生い立ちを言い訳に自堕落に生きる若者の成長譚。

考え方ひとつで不幸にも幸せにもなれる。
自分に与えられた幸せに気付かずに生きていくこと以上の不幸はないのではないか。
「なくす」悲しみも「有る」喜びを知っているから感じられるのだというのを忘れてはいけない。


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