「マレー鉄道の謎」
推理作家有栖川有栖&臨床犯罪学者火村助教授コンビの国名シリーズ6作目。
トリックよりロジックな密室物。
メインから外れたキャラ同士の会話がテンポが良くて興味深くてスキです。
犯罪と悪についてだとか、生物の基本が雌であることに関する雄の悲しさについてだとか(笑)
アリスが「人に嫌われるのはイヤだ」と嘆く友人に
「誰にも嫌われてないヤツがおるとしたら、そいつを好きなヤツはきっとゼロや」
と説教するシーンとか。
うん、うん、頷く部分が沢山あって、安心して読める。
青さの残る人間臭さがアリスの魅力なんだなぁと思う。