2002年1月16日、いぬいとみこさんが亡くなられた。
去年、私の誕生日前日にトーベ・ヤンソン氏が御逝去された時と同じくらいの衝撃を受けた…。
「ながいながいペンギンの話」は私の本好きの原点だと思う。
幼稚園の頃、先生が毎日少しずつ読み聞かせてくれた話だ。
うちの両親は本が好きではない、実家には本棚が存在しないし、家の中に本があった記憶もない。
当然、読み聞かせて貰った記憶なんてあろうはずもない。幼児期は親の行動範囲外に子供の行動範囲は存在しない。
本屋に行った事すらなく、本の存在を認識していたかどうかもアヤシイ(^^;
そんな生活をしていた私が初めて出会ったのが、この幼稚園で読み聞かせて貰った「ながいながいペンギンの話」だったのだ。
毎日続きを聞くのを楽しみにしていた。
学芸会で演じたのもこの話だった。
当時無口どころか毎日無言で過ごしていた今では想像できないくらい内気な子供だった私が貰った役は
ただ舞台の上を駆け回るだけの雪だか風だかの役だったが(^^; 幼稚園であんなに駆けたのは最初で最後だったかもしれない…。
小学校に入って、図書室の常連になった。図書室で再会した「ながいながいペンギンの話」を貪るように読んだ。
思い出したらまた読みたくなった。追悼フェアとかで入手しやすくなるだろうし、本屋に行ってみようかな。