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■Terrier Kennel 3210 ~ テリアの OS のように変わる■
(物事の事情が目まぐるしく変わる意)

Victor InterLink MP-XP3210 2002.9.1 購入

随分久しぶりの更新になってしまった。MP-XP3210 は現在 WindowsXP Professional で安定して動いているが、ここまでくるには紆余曲折があった。今回は 3210 の OS 遍歴について書くことにする。

・WindowsXP Home Edition

3210 のプリインストール OS がこの WindowsXP Home Edition だ(以下 XP HE と記す)。実際のところ、XP HE はほとんど触っていない。購入直後に、空きパーティションに、後述する WindowsXP Professional 英語版(以下 XP ProE と記す)をインストール。一応、しばらくはデュアルブート状態だったが、XP HE が起動されることはほとんど無かった。程なく XP ProE をクリーンインストールすることになり、大して使われないまま消えていく事になった。3210 のリカバリはハードディスクの中の隠し領域から行う仕組みになっていて、リカバリ用の CD-ROM 等は付属しない。私は、その隠し領域をクリーンインストールする際に消してしまったので、XP HE は失われてしまったのだ。バックアップも取らずに領域を消してしまったのは迂闊としか言いようがないが(バックアップを取るのは厳密には違法)、領域を消す際には XP HE なんて使わない、と思っていた。しかしこの判断は後に悔やむこととなる。

・WindowsXP Professional 英語版

XP ProE は FIVA 206VL を使っている際に入手したものだ。同じ XP でも Pro と HE ではかなり違う、と誠しやかに囁かれていた。実際にネットワークに関する機能は全然違う。しかし、もはや仕事では使わなくなったので、この辺りはあまり影響がなかった。むしろ安定性が全然違うという噂が気になったので XP ProE を入れることにした。あとは、少しでも他と違うものをということで英語版を入れたかった、という側面もある。しかし、FIVA 206VL の頃から、英語版による(?)不具合がいくつかあった。パソコンが変われば解消されるかと思っていたこれらの不具合は結局 3210 でも全く同じように発現した。最初はあまり気にならなかった不具合もだんだん鬱陶しく感じるようになり、丁度そのころに、パフォーマンスアップのために弄くったレジストリが裏目にでて、環境がかなり不安定になったので一旦フォーマットしてしまうことを決意した。

・VMWare

ちょっと番外編で VMware について書いてみる。VMWare はいわゆる OS エミュレータで、同様のソフトとしては Virtual PC がある。VMWare を使えば WindowsXP 上に Linux や Windows98 をインストールすることができる。3210 + VMWare で Linux が結構快適に動作する、という噂を聞いていたので私も試してみることにした。VMWare では iso イメージを CD-ROM に書き込まなくても、iso イメージのままで使うことができるので、手軽に試すことができる。実際に試したのは Vine Linux、LASER5 Linux、Kondara Linux、RedHat Linux の 四つ。どれもインストール自体は問題なく行えたが、3210 の解像度に合わなかったのか、使い勝手が良いとは言えなかった。そもそも Linux 自体に対する私の適性と必要性もそんなに高いものではなく、この一連の Linux 試用より、私の Linux に対する興味には一応の区切りがついた。

・Windows2000 Professional

XP ProE を一旦フォーマットすると決めたものの、どの OS をインストールするかを決めかねていた。もう一度 XP ProE をインストールすのか、XP の日本語版を用意するのか、Windows2000 Professional(以下 W2K と記す)にするのか。3210 に W2K をインストールした場合、何点か不具合があると報告されていたので、できれば XP にしたいのが本音だった。しかし、英語版にまつわる不具合には正直辟易していた。ちゃんとリカバリ領域を確保しておけば、XP HE をインストールすることもできたのものを。結局、消去法で W2K となった。まあ考えようによっては、XP プリンストールの 3210 に W2K をインストールするのもある意味他と違うかな、と自分を説得して W2K をインストールした。XP と違って W2K はビジュアルスタイルやテーマが使えないが、ちょっとでも英語版の外観に近づけたったので、XP ProE を参考に、メニュー等のフォントを英語版と同じ Tahoma にしたり、各フォルダの名称を英語に変えたりした(自己満足の世界だが)。W2K をインストールすることによる不具合で「ホットキーが効かないことがある」というのは発生しなかった。もう一つの「サウンドドライバを認識しないことがある」というのは確かに時々あった。いずれも実用上は大きな問題ではない。W2K のせいかどうか分からないが、スタンバイ状態にした際に復帰しないことがあった。ふたを閉めたらそのまま復帰しないことがあったので、ちょっと作業を中断したいときにも休止状態を使わざるを得ない状況だった。これは結構痛かった。あとは「W2K の方が XP より軽快に動作する」と聞いていたにも関わらず、どうもそんな気がしない。全体的な動作は遅いわけではないが、決して速くない。スタンバイや休止状態からの復帰は明らかに遅い。W2K インストール時に設定したパーティションの組み替えもしたかったので、XP の再インストールに踏み切った。

・WindowsXP Professional 日本語版

XP インストールを決意したのは良いが、大きな問題が残っていた。それはインストールするソフトがないことだ。今更 XP ProE を入れる気にはなれないし、プリインストールの XP HE はリカバリ不能と八方塞がりの状況だ。そんなときに、ある人物の伝で WindowsXP Professional 日本語版(以下 XP Pro と記す)を入手することができた。これは実にラッキーであった。喜び勇んで再インストールの作業を進めていたが、ここでまた問題が発覚した。各ファイルのバックアップをとり、パーティションも思い通りに切り直し、さぁこれからインストール、という段階で、CD-ROM 起動のインストーラーがエラーで終了してしまうことに気がついた。XP ProE も W2K も同じ方法でインストールしているので、これは明らかにおかしい。試しに W2K の CD-ROM で起動してみたが全く同じ状況だ。結局ハードウェアに異常があると判断し修理に出すことにした。二週間のお勤めになったが、幸い購入一年以内だったので無償で返ってきた。処置はハードディスク交換。リカバリ領域が復帰したのはかなり嬉しい。しかし、CD-ROM 起動を試してみるとやはり同じ箇所でエラーが発生する。どうも本当におかしいのはハードディスクではなさそうだ。本来プリインストール以外の OS をインストールするのはサポート外なので(XP HE から XP Pro にアップグレードするのもダメなのは少々疑問)これ以上はメーカーには診てもらえない。あきらめてパーティションはそのままで XP Pro をインストールすることにした。デフォルトでは C: が 10GB、D: が 5GB なのでいつものように起動ドライブには OS だけ、という構成にはできないので、アプリケーションも C: へ、データ類は D: へ格納することにした。色々と試行錯誤しながら何とか XP Pro のインストールも完了。XP を使うのは久しぶり、だがなかなか快適だ。起動は速いし、スタンバイや休止状態からの復帰も速い。スタンバイから復帰しないという現象も解消された。一点気になるのは、英語版特有の症状だと思っていたフォントフォルダの不具合が、日本語版でも発生してしまったことだ。これはある程度フォントをインストールすると、フォントフォルダを開くことができなくなってしまう現象で、これ以降はフォントの追加ができなくなる。確かにフォントを入れすぎのきらいはあるが、W2K には全部入っていたのだ。今のところオンラインソフト使って解消はできている。まぁ今回からはいつでもリカバリ可能なので気は楽である。XP Pro にこだわらなければいつでも復帰可能なのだから。今後はこのリカバリ領域は大事に残しておこうと思う。

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